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2007年06月23日

道志の森キャンプ場と木こりのローソク

道志の森キャンプ場と木こりのローソク


梅雨入りしたにも関わらず、今日は、まるで真夏のような猛暑でした。気温が上昇すると、僕は机の上の温度計がとても気になりだします。この温度計には気圧計と湿度計もついていて、気圧が下がり始めると、そろそろ天気が崩れ出すのかな、とか、気圧が上昇を続けるとこれはキャンプ日和になりそうだぞ、なんてことを仕事をしつつ思っては、行きたいキャンプ場を思い浮かべる毎日。

冬であれば、こんな自由気ままな、いつでもキャンプOK的な気分にはなかなかなれませんが、連日25度を超える今頃になると、もうウズウズしてたまりません・・・

夏の近場のキャンプ場といえば、僕にとっては陣場山方面か道志方面。道志道を走っていると、徐々に気温が下がります。体感的にひんやりするのは、やはり奥道志キャンプ場とか山伏キャンプ場ですが、豊かな森の中に広大な敷地を持つ“道志の森キャンプ場”は、奥に入るほど涼しくなる。

林道を進むとキャンプ場の入り口が左に現れます。ここが一番手前で、利便性に富んだエリア。これよりさらに林道を奥へと進めば、まだまだサイトが現れます。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
これが手前のエリア。サイト満杯で、団地状態です。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
ここも管理棟や水洗トイレ、炊事場にほどちかいエリア・・・やはり満杯ですね。

さて、多くの方が利用するのは、一番手前のエリアで、次が林道を左に進む東沢方面。しかし僕が好きなのは、林道を右に入る西沢のサイトです。こっちのエリアは、下と管理棟上の東沢がどんなに混んでいても、キャンパーの姿を見かけることは、まず稀です。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
林道を左に入ると、そこもやはりテントが連なっています。しかし、ここを右に入る西沢エリアは、入る人は非常に少ない穴場サイト。

存在が知られていないのか、はたまた、照明がないうえ設備が原始的だからなのか・・・理由はわかりませんが、西沢方面は道志の森キャンプ場の中で、最もキャンプらしいキャンプが楽しめるエリアだと思っています。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
他のエリアの混雑に較べて、こちらはキャンパーの姿はゼロ。とても静かで本来のキャンプを満喫できる素敵なサイトです。

照明のない夜は、本当の闇夜を子供に体験させることができるし、木立のまばらな場所では、銀色に輝くまぶしいほどの月光に、黒々と影ができる驚きを感じてもらえる。自然本来の闇の畏怖は親子の心の距離も近づけてくれるし、父親の存在感を際立たせてくれるに違いありません(^^;

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
サイトもキャンプ場ならではの清潔さ。平坦だし掃除も行き届いていて広々・・・・これ全部、つかえちゃうんですよ♪

そうですね・・・山岳のようにフルスペックの自然度ではありませんが、自然度は大きいし、日常感を断ち切ることができるので、手軽にロビンソンクルーソーのような非日常性としてのキャンプの醍醐味の一面を味わえもします。水場もすぐそばにありますし、トイレだって簡易トイレが各所に配置されています。子供に何かを克服させる成長体験として、闇はかなり有効です。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
これが西沢エリアの水場。見た目は??ですが、飲料できる水です。このような水があちこちのサイト横に溢れてます。ですが、洗物は禁物です。沢に流れ込んでいるので、基本は取水のみのスタンスですね。山同様にトイレットペーパーで汚れは拭って、まとめて洗い場で洗う、となります。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
そして、これがトイレ。トイレットペーパーは用意していったほうがいいです。ない場合も時々ありますから。見かけは、水場同様に??ですが、問題なく使えます。上等です(^^

この西沢でもっとも素晴らしいのが朝。野鳥がさえずり、徐々にあたりが明るくなる頃、テントから出ると・・・誰一人いない夏の森を朝靄が銀色に染めています。その靄の中に、木立を通して金色の粒子がそそぎ始めるひと時を独り占めできる贅沢さったらありません。

この道志の森を奥へと進むと登山道があります。

西沢の林道を進めば菰釣山(こもつりやま、こもつるしやま)。いっぽうの東沢の林道を進めば城ヶ尾峠。城ヶ尾峠には戦国期のものと思われる城郭の痕跡が残されていて、武田信玄の山城があったとされています。城ヶ尾峠を越えて向こう側へ下る道も、昔はあったのですが、今では廃道。薮の中にかすかな踏跡が残っているだけです。ここを進むと信玄平という場所を経由して丹沢湖に出ます。

これは戦国時代、信玄が北条を攻めたルートのひとつです。城ヶ尾峠の尾根をずっと山中湖方面へ辿ると、そこは武田家の隠し金山跡。かつて採掘に関わる金山衆や女郎や商人などが住む家屋の軒が数百軒も連なっていたと云われる場所ですが、地震による山津波によって全滅したまま、忘れられてしまいました。彼らの亡骸は今もそのまま埋もれたままになっています。

こうした物語を尋ねてハイキングするのも、いいかもしれません。

それと、もうひとつオマケ。道志では間伐による木の短い丸太が数百円で手に入ります。これを使って“スウェーデン”のアウトドアで愛用されている“樵(きこり)のキャンドル(木こりのローソク)”を作ってみてはどうでしょう。

道志の森キャンプ場と木こりのローソク
二本は浅く、一本は三分の二まで、残り一本は下まで切り、最後に真ん中に、人差し指ほどの深さの穴をあけます。

1:細めの丸太に十文字に切れ込みを入れる。
※切れ込みの深さは、2本は2センチほど、3本目は半分より下まで、4本目は下まで切る
2:真ん中に500円玉ほどの穴を5センチの深さであける。
3:この穴に灯油をゆっくりとコップ一杯ほどの分量を注ぐ。
4:穴に火をつけると、勢い良く炎がふきだす


しばらくすると炎がイイカンジに落ち着くので、この上で調理もできる。北欧の樵が森で作る、即席の照明&コンロ&焚火です。10徳ナイフのノコギリで作れますよ(^^♪ 僕はこれを高尾の森の中にある炭焼き小屋の東屋で作って調理したり照明にしたりしています。使い終わると穴が大きく焼け広がって、灰皿になります(笑)


道志の森キャンプ場データ(★★★☆:3.5~4)

■場所:山梨県南都留郡道志村三ヶ瀬
■現地 TEL. 0554-52-2440
■期間:4月1日~11月末
■料金:使用料1人(3歳以上)700円 、 駐車料普通車1000円
■サイト:オートフリー約400台(サイトは草地・砂地、砂利など)
■施設:管理棟、炊事棟(テーブル・イスもあり)、バンガロー、トイレ、温水シャワー、風呂、多目的広場、BBQ場ほか
■管理人:24時間常駐(夏期のみ)
■IN/OUT:8:00 / 12:00
※宿泊施設はチェックイン13:00、チェックアウト10:00
■レンタル:鉄板、網など
■販売:生鮮食品、酒類、氷、薪、炭ほか

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Posted by ユウ_zetterlund at 20:35│Comments(16)森キャンプ
この記事へのトラックバック
7月19日~20日に三週連続のキャンプに出かけることになりました。今回は山梨県道志村にある道志の森キャンプ場、自然な感じのキャンプ場を検索していたら最近よく拝見させていた...
道志の森キャンプ場【地上高制限あり】at 2008年07月23日 19:30
この記事へのコメント
西沢の方はまだ行った事無いな~
なかなか良さそうですね~
今度挑戦しようかな~
Posted by mb190spl at 2007年06月24日 02:53
以前から道志の森、狙っています。

年内には・・・秋?
と思いを巡らせております!

もちろん、ソロキャンプです(笑)
Posted by チャイ at 2007年06月24日 06:47
はじめまして。
いつも楽しく拝見しいます。
道志の森キャンプ場は我が家も
お気に入りです。^^
Posted by at 2007年06月24日 11:33
なかなかワイルドなキャンプサイトですね。
私も照明などがある文化的なキャンプ場より、好きなのですが、ソロではちょっと・・・・怖いかも。落ち武者の亡霊が出ちゃったり?yuさん得意なパターンですね(笑)
ま、人間より怖いものはないらしいから、ある意味安心かしら?(笑)

地方に住んでると関東にこのようなところがあることが想像つきません。関東の方が、自然豊かなキャンプ場が多いような気もしてきました。道志の森、最近よく耳にしますが、一度訪れたいと思います。
Posted by もりりん at 2007年06月24日 14:02
浅間園のキャンプ場で太ももほどのみ近い木切れの真ん中が黒く穴が開いていて、周囲にノコで切ったみたいな切れ込みもあって。
それ見て、なんだろう?????って気になっていたんですが、たぶんこれかもしれない!キャンドルなのに調理もできる?ってすごいっかも
Posted by fumi at 2007年06月24日 15:50
★mb190spl さん★
ぜひぜひ。西沢は静かでいいですよ。まるでどこか遠い場所の深い森でキャンプしてる雰囲気です♪
Posted by ユウ at 2007年06月25日 21:34
★チャイ さん★
僕も7月上旬あたり、HAX3のテントを持って道志の森の西沢の奥で、一人のんびりする予定です♪
Posted by ユウ at 2007年06月25日 21:35
★鰯 さん★
こんばんわ!道志仲間ですね!ここは何年か前に料金の引き下げが行われたり・・・良心的なキャンプ場なので、僕も大好きです♪
Posted by ユウ at 2007年06月25日 21:37
★もりりん さん★
ふふふふ・・・落ち武者に持っていきたいのですが、まだ未体験なので、残念ながら・・・しかし、道志から城が尾峠を越えた先にある、消えた部落伝説の残る地蔵平の怪談話があります(笑)
もし関東に遠征の折は、ぜひ道志方面にもお越しください。素敵ですよ♪中には、国見平キャンプ場のようなワイルドな場所もあります!
Posted by ユウ at 2007年06月25日 21:40
★fumi さん★
丸太は太ももほどのサイズを使うと手軽でいいですよ。それと松などの油脂分の多い材木がベスト!
Posted by ユウ at 2007年06月25日 21:41
おはよう御座います。
道志の森キャンプ場は、今月号の「ガルヴィ」に特集されてましたねぇ~☆
キャンパーの紹介やらモロモロ。

色んな人が居るもんです(^ー^* )

>子供に何かを克服させる成長体験として、闇はかなり有効です。

僕も同感です。
暗闇で子供達は何を思い、どんな行動を取るか。自分で考える自発的行動は非常に大切でと思います。
自然の雄大さ、険しさを肌で感じて成長していって欲しいものです。

こういう所でキャンプをしたいのですが、多分潔癖の妻が許さないんだろうなぁ~
(ノ_<。)
Posted by lilt at 2007年06月26日 10:27
★lilt さん★
こんばんわ。ガルヴィ・・・実は読んでいないので、よくわからないんですけれど、書店で立ち読みしてきます(笑)
道志の森の西沢サイトは、ソロが気分です♪ 先月、この西沢サイトの奥で、女性が一人でソロキャンプしていました。たぶん20代前半だと思うんですが、小さなチェアで読書に耽ってました・・・若い女性のソロキャンプ・・・ちょっと見慣れないため、一瞬目が点に(^^;;
Posted by ユウ at 2007年06月26日 21:34
ユウさんのブログのトップの写真が好きです。
僕はジムニーで車中泊ですが、同じシチュエーションですね。ただし、管理キャンプ場には行かない主義^^;
三角テントが例のテントコットになるかも。あ〜人知れず山奥で野宿したくなって来た。
Posted by ノブ at 2008年06月17日 20:34
★ノブ さん★
ノブさん、神出鬼没ですね(^^ まさかこの道志の記事にコメント入ってるなんて思いませんでした♪
ノブさんには、ぜひとも例のコットを使って欲しいです。いずれ、僕も合流できたらしたいです♪
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年06月17日 21:40
はじめまして〜
1年前の記事にコメントしちゃってすいません。

ここはワタクシもお気に入りのキャンプ場です。
ちょっと前は管理棟受付だと¥500だったんですけどね...

他のキャンプ場紹介も参考にさせていただきます〜
Posted by いのうえいのうえ at 2008年06月18日 00:49
★いのうえ さん★
いえいえ、時系列ありませんので(^^

>ここはワタクシもお気に入りのキャンプ場

いつも記事(放置民blog)読ませていただいてまして、先日の道志の放置キャンプ、毎度の事ながら楽しかったです♪
僕も、放置、大好きです。
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年06月18日 08:48
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