世界にひとつ、ダッチ専用・焚火台

ユウ_zetterlund

2007年04月28日 01:16



無ければ工夫すればいい、とは誰の言葉だったか。

モノが溢れる現在では、無いものなど無い、ような気もします。空き缶を使用してキャンドルスタンドを作ったり、化繊の生地を手に入れてスパッツを自作したり・・・そういえば、以前チャレンジした鳥羽から神島までのカヌートライアルレースでは、自作のファルトボートで参加したした人もいた。レース後にその方にぜひともと申し入れて、図面を郵送してもらったが、未だにファルトボートは製作途中のまま・・・
関連記事:ダッチ専用焚き火台の詳細
関連記事:万能蒸し器でオリジナル焚火台これは、モノがないから作る、というのではなく、作ることが純粋に楽しいというのが大きな理由。買うのではなく、あれこれ工夫して、自分だけの道具を作りだす悦楽。キャンプには、こうしたクリエイテビティ溢れる楽しさもあります。

たとえば銀紙1号あたりの鋼(はがね)を手に入れて、自分で引いた図面をもとに刃形を抜いて、研ぐ。ハンドル部はオークやら骨やらを細工して取り付け、皮を縫い合わせたケースに収めて完成したナイフは、愛着もひとしおだったりもする。

さて、常々感じていたことは、ダッチオーブンを車のトランクで持ち運ぶ際に、他のキャンプ道具とぶつかったりしてダメージがありそうだな、ということと、どんなに無造作に扱っても壊れず機能する焚き火台がほしいな、というふたつの願望。

現在売られている焚き火台はコンパクトに収納できる機能的なものばかり。しかし、僕が目を付けたのはティファールのスタック構造だった。積み重ねて収納する、というアレです。コッフェルや調理器具、ダッチオーブンの内部空間を収納に使うことはできないかな、ということでした。

まず調理器具をティファール形式のものに変更。それをダッジオーブンにスタック収納。さらにこのダッチオーブンをスタック収納できる焚き火台があれば完璧でした。そこで素材を探し回った結果、材料費がタダのものがありました。それが車のホイールです。そこで車屋にでかけて不要なホイールを大小各サイズを調達。ダッチオーブンを乗せると、バッチリと中に納まりスタック収納できる!

さらに、ホイールの中は何箇所も穴が開いておりちょうど灰が下に落ちるし、空気の取り入れも完璧です。このホイールを焚火台にするために、タイヤがはまる側面にドリルで無数の穴を開け、さらに通気性と軽量化を実現。そして、鉄の棒を差し込んで自立できるように鉄の短い筒を三箇所に溶接しました。鉄の棒も鉄工所のくず鉄から適当に調達し、切りそろえて長さを何種類かラインアップ。ですが、足はここのところ使用していません。

キャンプ場でがんがん使用して、ダッチオーブンをドカンと乗せても抜群の安定性でびくともしないし、無造作に扱ってもぜんぜんへいき。これこそヘビーデューティーそのものでしょう。もしも足をつけないのであれば、調達費用はゼロ円ですし。側面のドリル穴あけ程度で完成します。もちろん、メーカーの焚火台も持っていますが、火の燃え方はダンゼンオリジナルのほうが良好です。

それと・・・ダッチオーブンを吊るすトライポッドも、キャンプ場で枯れ木を拾って自作します。必要なのは1メートルほどの細いチェーンと鉄のフックのみ。これも丸めてダッジの中に収納しちゃいます。

それと、おまけですが、Robさんの自作の焚火台は側溝の鉄の足場です。工事現場によくある鉄のメッシュの四角いヤツ。これに足を取り付けて、ダッチオーブンやフライパンを同時に調理できるようにしたもの。これもなかなかにヘビーデューティです(^^;

キャンプに行かないときは、こうしてあれこれ自作するのも、またいいものです。めちゃくちゃ楽しいですよ!


◆自作焚き火台の脚付きはこちらの記事を!

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