それがポンチョ。
富士山麓で自分のために作ったキャンプ場を一般開放している“パンチョ向井”さんの新ニックネームではありませんし、日野の小型バス“ポンチョ”のことでもありません。
聞きなれないネーミングかもしれませんが、ポンチョ(poncho)は南米で四角い布に頭が入る穴をあけ、上からすっぽりと被る衣類。歴史も古いです。日本で云えば・・・そうですね、全身を覆う蓑のようなものでしょうか。
近年だと、各国の軍隊が備品としていて、雨が降ると、ヘルメットや背にザックを背負ったまま、頭から被って雨をしのぐのに使われました。
僕がポンチョと出会ったのは大学の山岳部時代。雨具とは別にポンチョを用意するように言われたのがはじめです。山だと突然の雨は当たり前ですが、そんなとき大きなザックを背負ったまま、ポンチョを被って歩き続けたものです(夏季2000メートル程度の縦走時)。
これは、すでに10年以上も使用しているポンチョです。まだまだ使えそうです。もちろん自宅でも、ちょっとした雨の時には、長靴にコレで外出しちゃいます(^^;
またテント設営では、広げると一畳よりも大きなブルーシートのようになるため、テントのグランドシートがわりにも使用。ポンチョの便利さがわかったために、今でも愛用している、というわけです。常備するにも、たためば
非常に小さく、めちゃくちゃ軽い。
テントの設営や撤収時の雨・・・よくあることですが、そんな時でも、レインウェアと違ってポンチョならすぐに頭からすっぽり被れるし、身動きも自由なうえ通気性も抜群で汗もかかないうえに、濡れない・・・まさにポンチョならではの機能性です。
アバウトに丸めただけですが、しっかりと畳めばこれの半分ほどのコンパクトさ。僕が収納するのは車のコンソールボックスです。
コフランのライトウエイトなポンチョもありますが、これはタイトすぎます。できればラフなほうが汗にも湿らず雨天には快適です。
それに緊急用なので、レインスーツのように高価なものではなく、さらに防水カバーやグランドシートとしても流用できる・・・ということを考えれば素材はゴアなどではなくPVCで充分。頭からすっぽりと被るだけで、袖などもないのでゴアテックスなどの浸湿性素材など不要と僕は考えています。
実際にPVCのものを十代の頃より愛用していて、不満を覚えたこともありません。ですのでお勧めの逸品はコストパフォーマンス面より考えて“
ロゴス”のポンチョ。安くても、最低限の機能はしっかりと押さえられています。
それに、カラーはできればネイチャーカラーではなく、
ヴィヴィッド系がおすすめ。雨天はただでさえ視界が悪いので、自然と同系色を着こんでしまうと同化してしまい、居場所の識別が瞬時にできなくなります。
山岳用の衣類やテントがヴィヴィッドなのは、識別を容易にするため。キャンプでも、テントなどはアイボリーなどでも、できればポンチョなどは派手目のカラーをおすすめします。特にお
子様用に考える場合はなおさらと思います。
それに・・・ポンチョは、緊急時には細引きを使用すると
簡易シェルターにもなっちゃうんですから・・・あなどれません。ですので、僕は、ツェルトとレインウェアの代わりにポンチョを持ってハイキングに行くことも多いです。
たぶんポンチョを常備してしまうと、レインウェアを着なくなってしまうかもしれません。僕がそうです(笑)。いつもポンチョばかりです。しかし、これで不足を覚えた事はあまりありません。それと・・・ポンチョを使用するとき、
ツバのあるキャップを被るとフードが落ちてこなくて、とても快適です。
雨天の登山の時は、さすがにレインウェアを着ますが、よほどの豪雨でなければフードは被らずに、頭にキャップ・・・というのが僕のスタイルです。登山の時のレインウェアの機能は“低体温症にならない”というのが目的なので、これでOKと思ってます。
(Y.Z)
STEARNS(スターンズ) ポンチョ(RAINJA 10 PONCHO )
スターンズだけあってデザインはカッコイイです。しかし、ポンチョとして考えれば、オーソドックスなもので充分だし、そのほうが防水カバーなどにも気兼ねなく流用できます。着衣専用ポンチョを、と考える方は、このスターンズとか、モンベルのものなどになるのでしょう。
ロゴス(LOGOS) PVCポンチョ
価格が安くて、これで大丈夫?!と思われるかもしれませんが・・・これで大丈夫です。キャンプ道具の隅に常備しておいて、雨のときはサッと被ってテント設営できますし、タープなしのオープンエアキャンプの時は、寝るときに屋外の道具の上に被せれば、夜露もにも万全。ハイキング時などザックがあるときでも、ザックを背負ったうえから被れますから非常に便利で機能的。オールマイティに使える、これぞ逸品です。
ロゴス(LOGOS) PVCポンチョジュニア
こちらはお子様用。しかし身長が160センチ程度であれば、上のポンチョでもOKです。できればお子様用には、目立つカラーのチョイスをおすすめします。わざわざ雨具を着なくても、これをちょっと被れば、そのまま雨でも思い切り遊べます♪
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