海キャンプ【ワイルドキッズ岬オートキャンプ場】

ユウ_zetterlund

2008年03月26日 18:37





大瀧詠一のアルバムジャケットが味わえるキャンプ場


先日、海岸線を白子から勝浦方面に南下した際に偶然発見したのは、まるで大瀧詠一の「Long Vacation」のアルバムジャケットに描かれる永井博さんのイラストを思い出させてくれるような、素敵なキャンプ場。

場所は、太東のサーフポイントの少し先。海岸沿いにピンク色の派手なリゾートマンションが見える、ちょうどその横が今回の「ワイルドキッズ岬オートキャンプ場」です。このあたりは何回か通っていたのですが、キャンプ場の存在は見落としていました。すぐ横には以前ご紹介した素晴らしい景観の灯台もあります。

冬場はもちろん、春夏秋、一年を通して楽しめそうなキャンプ場です・・・
僕は、今まで海沿いでキャンプすることはほとんどありませんでした。住んでいたエリアが多摩地区だったということもあって、キャンプするのは富士五湖と山梨県の道志を中心に、蓼科、八ヶ岳、秩父、南アルプス・・・山ばかりでした。この反動で、夏になると「海キャンプしたい!」という気持ちがうずき出し、出かける先はきまって伊豆。

でも、伊豆ってものすごく混みます。まず行き帰りの道路が渋滞するのはあたりまえ。とうぜんキャンプ場だってシーズン中ともなれば予約も大変。“キャンプに行くのに予約するなんて自然じゃない”って思っている僕としては、行き当たりばったりでキャンプ場に向かい、空いていれば利用する、という方式。これでサイトがなければ仕方なし。方向転換し一路富士方面に。たいていは朝霧高原近くの朝霧ジャンボリーオートキャンプ場に落ち着くって寸法です。

不覚にも一度だけ予約したことがあります。それは、しっかりと家族の都合で前後のスケジュールが決められてしまった時に利用した鹿沢高原休暇村キャンプ場。キャンプなのに、ホテル宿泊のように「予約した◎◎です」ってカウンターで手続きして、区画番号を指定されるときの、なんとも言いようのない不自然な気持ち悪さ・・・これが嫌で嫌でたまりません。

とにかくキャンプなのに予約なんてしたくない!区画なんて決められたくない!って思っているので、利用するのは高規格型からはみ出してしまい、かなりワイルドなキャンプ場とか登山の幕営指定地、はたまた無料で利用できるキャンプ場が多くなってます(^^;;

そんな僕に、このキャンプ場の“ワイルド”というネーミングの響は非常に心地いいです(笑)

何がワイルドなのか知る由もありませんが、まあ整備されすぎておらず、勝手気ままにごそごそと、キャンプ本来の楽しみである「快適生活とは程遠いひとときを楽しむ非日常」を堪能させてくれるのだろう、的な推測のもと、オーナーさんと世間話をしたついでに場内を散策。



感想は、まあまあブラボー、です。プチワイルド、といったところ。場内の崖には横穴式の住居跡がのこっていたり、山の上に展望のいい遊歩道があったり・・・・子供連れとか、カップルにはいいかもしれません。整備されすぎていません。広々としています。起伏に富んで、区画型のひな壇あり、森あり、湖面サイトあり、山サイトあり・・・



おまけに特筆すべきは、憧れの海サイト!思い起こせば、伊豆にキャンプに行ったとき、こんなサイトを夢見ていたもの。みちのくの竜飛崎キャンプ場の荒涼とした海とは正反対の、実に穏やかで暖かく、理想郷のようなロケーション。写真は山の上のサイトから海を見たところ。この下の森の中も全てサイトです。



ここが海の真正面サイト。週末の午後なのに誰もいないんです。広大な見渡すようなキャンプ場に、利用者はたったの2組(品川ナンバーと足立ナンバーの東京組)。天気快晴、風穏やか、温泉も完備、なのに混雑とは無縁のこの気持ちよさ。ここはイイです!!僕は、手にしていたバイヤーに腰かけて、気持ちのいい海風に吹かれていました。



サイトから見える海辺では、何人かが貝がら集めに夢中になっている様子。



サイト横の小道から海まで小走りで30秒。そこには気持ちのいい砂浜が。白い砂に青い海。じつに気分いいです。ちなみに、すぐ横に建っているピンクのリゾートマンションは芸能人御用達らしく、ダウン◎ウンのHちゃんはじめ、数多くのタレントたちが別荘にしている、という話を聞きました。SM◎PのKTさんも、この付近でよく見るので・・・

でも、ここはマンションなどより、キャンプのほうが格段に気持ちがいいです♪ 真っ黒な温泉も場内にあります。これも見たところ露天だし、気持ち良さそうです。ここをベースにシーカヤックを楽しむのも最高でしょうね。リバーツーリング艇でも海を楽しむことができるので、ここを利用する際はファルトボート持参しましょう。子供もきっと大喜びでしょう。

それと、持参するもの、もうひとつ。大瀧詠一のアルバム「A Long Vacation」をぜひ。

ワイルドキッズ岬オートキャンプ場
■場所:千葉県いすみ市岬町和泉687
■連絡:0470-87-2653(岬石油)
■期間:通年
■サイト数:オートサイト113区画(AC付きサイト56区画)
Aサイト(芝):4段の雛壇状、展望サイト、沼畔サイト
Bサイト(林間):けっこう濃い森の中のサイトで、さながら道志の森のイメージに近いです。
Cサイト(海近):キャンプ場の海側。明るく日当たりもよく、海が眺められます。
■予約:随時受付(申し込みは電話)
■IN:13時~17時、OUT:9時~11時
■露天風呂:白子温泉と同じ真っ黒なヨード温泉があります。これは八王子の露天ガーデンとか、町田のいこいの湯などと同じ関東黒湯です。ものすごくぬめりがあって、肌が驚くほどすべすべになります。風呂は露天岩風呂・・・気持ち良さそうです。今回は視察だけでしたので、入れないのが残念です。
■売店:各種燃料(炭、ホワイトガソリンなど)、ミネラルウォーター、食材、ビール、調味料、お菓子など
■施設:管理棟、売店、トイレ(水洗・男女別)、炊事棟、BBQエリア、釣堀、遊歩道、展望台、シャワー(無料)、ランドリー(無料)など
■買出し:スーパー、コンビニなど周辺にあり
■その他:ペットOK、打ち上げ花火禁止、直火禁止(焚き火台使用)
■料金
・入場料(初日のみ):320(大人)、210(子供)
・サイト料:5250円(AC電源利用料:1050円)
・入浴料:530円(大人)、320円(子供)
・その他:ゴミ処理費100円(1泊)
※リピーター割引き、連泊割引きなど各種割引き制度あり
■公式HPhttp://wildkids.jp/index.html

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