楽器になった自転車

ユウ_zetterlund

2008年06月10日 09:29

CLUB NATURE仮想調査室 №7

まさかこんな進化をとげるなんて・・・自転車がとうとう楽器になってしまった。このモデルはJosephKim氏がデザイン。ハンドルバーにジェット機の翼の下にあるような2つの空気取り入れ口を持ち、風を切って走ると後方に・・・つまりペダルを踏む本人側にフルートあるいはオカリナのような柔らかい音が聞こえる、というコンセプト・・・

楽器であるからには当然のこと音階が奏でられる。音階はハンドルバーのグリップ部分の裏を指で押して操作する。笛かサックスのようなものです。これで北海道の富良野をポタする際には「北の国から」とか、長崎だったらプッチーニの「蝶々夫人」を演奏したり(笑)・・・モーツアルトのフルート協奏曲なんていいかもしれませんね・・・ちょっと難しいか(^^;

異質な楽器といえば、ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂があります。あれのコンセプトは神のための楽器です。たとえば、聖書にはこんな記載があります。「あなたたちの喜び祝う祝日、毎月一日には、焼き尽くす献げ物や和解の献げ物に向かってラッパを吹きなさい。そうすれば、あなたたちは、あなたたちの神の御前に覚えられる。わたしはあなたたちの神、主である(民数記10章10節)」。他にも礼拝と楽器の興味深い記述は各所に記されています。

このように、無名だったガウディは、聖堂のコンペの際に、神のための楽器を作るというコンセプト-を提示して、神の息吹である風によって各塔が笛として音を奏で、さらには全ての塔内部に吊るした鐘が荘厳な音を響かせる、というアイデアによって競合に奇跡的に勝利。サグラダ・ファミリア聖堂の建設に着手したのです。つまりサグラダ・ファミリア聖堂は世界最大の楽器だったのです。

余談はさておいて・・・サイクリング(ポタ)で気持ちがよくなったら、気分のままに好きな曲をハンドルと風でフルートの音色で奏でながら走る・・・考えただけでわくわくします・・・が、重大なことに気付きました。音楽を聴くためには、走り続けねばならない!? たはは・・・これじゃあ、練習するたびに遠乗りですね(笑)


◆コンセプト自転車:The Sound Of Music

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