南房総で沢ランチ
昨日の日中、あまりの暑さに行く宛てもなく沢登りにでかけた記事の補足篇。
ライトウェイトのナイロンザックの中には、エマージェンシーキット、ルート目印用のカラートイレットペーパー、パンとソーセージ。それに水1L、万能蒸し器+空き缶ストーブのフジツボセット。
ルート概念など下知識もなく遡行した房総の沢で素晴らしい滝を発見し、そこでランチとしゃれ込む。目的は、ひたすら涼しくて気持ちのいい場所でランチと昼寝する、ということだったのでまさに好適地。
ここで取り出したるは、いままで何度も有用性をアピールしてきた愛用の万能蒸し器転じて、コンパクト焚き火台兼、風防兼、ゴトク・・・ようするに万能な火気ツール。
もう、めんどくさいので、以後これのことをフジツボスペシャル(フジツボsp)と呼ぶ(^^;;
沢の底は風が通り、足元をサーーーーッと透明な水が気持ちよく流れる。風があるので、フジツボのまま利用。アルコールストーブにアルコールを注ぎ、点火! 風の影響を受けず、チムニー効果でものすごい火力。チタンコッヘルの上ブタをフライパン代わりに使って、まずはソーセージを焼く。
火力が強すぎてあっというまにジュージューと美味そうな匂いがあたりに充満する。近くで物音がしたので振り返ると・・・・なんとまあ、イノシシの子供がじっとこっちを見ている。うりぼう、って呼ぶようだけれど、まさにウリそのもの。子供がいるということは、たぶん、付近に親もいるはず。イノシシは強暴だから、襲われたらひとたまりもないけれど、とにかく気配に注意を払いつつ無視を決め込む。熊よりも厄介だ。
数分で、いい色に焼けた焼けた!ここに沢水をちょっと入れて蒸し焼きにして完成!ストーブは炎は見えないけれど、ものすごい上昇気流による火力でゴウゴウと燃えているので、ついでにヤカンもセット。あっという間に沸騰してしまう。もう焼くものもないので、そのまま消火まで放置。
アツアツのソーセージをハフハフ言いつつパンと食べながら、濃い目の紅茶にたっぷりのミルクパウダー、シナモン、シュガーを投入して作ったチャイを飲む・・・んまい!! 「うお、んまいぞ」と思わず叫んでしまい、背後を振り返ると、すでに“うりぼう”の姿はどこにもなかった。マムシやヤマカガシなどもたくさん棲息しているようだけれど、基本的にはむこうが逃げていくから大丈夫。もちろん熊も、意味もなく襲ってきたりしないので、基本さえ押さえておけばなんでもない。
熊や蛇やイノシシがたくさんいるということは、それだけ自然豊かな環境だと思う。熊が人里に出てきてニュースになることも増えたけれど、こうした豊かな自然・・・特にブナ、ミズナラなどの森が保全されていれば、それが動物たちの揺りかごになる。少しでもこうした森を残していきたいと思う。
食後は満腹になったので、岩の上で昼寝した。今回、危惧したヒルの被害はナシ。事前にハッカの濃度を高めたヒル防御用のスプレーをたっぷり使ったから、そのおかげかもしれない。しかし、ヒルを必要以上に怖がる記事も多々見受けられるけれど、そんなに大騒ぎするほどのものでもない。特に子供が居る場合、親が怖がるとトラウマとなって連鎖するので、これだけはやってはいけないことだと思う。ヒルはブヨ同様に美しい環境のバロメータでもある。自然の同居人だ。そんな自然の恵みを少しでもわけてもらって楽しみたい・・・VIVAシンプ尊!
◆関連記事◆
・房総で沢登り
http://clubnature.naturum.ne.jp/e578139.html
・風防にもなる焚き火台
http://clubnature.naturum.ne.jp/e566227.html
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