バックパッカー的キャンパーのための独占キャンプ場

ユウ_zetterlund

2008年04月15日 11:35

予約などしたくないし管理された区画サイトなんてもってのほか・・・なんて気持ちで選ばれるフリーサイトですがGW時期ばかりはフリーというシステムがあだになります。

なんたって管理されないから花見のような場所取り合戦です。これはうかうかしてられません。せっかくキャンプに行ったのに周囲をテントやタープの巨大な壁に囲まれてしまったら、気分半減てなもんです。

記事にもしましたが・・・昨年の夏、日光中禅寺湖の菖蒲ヶ浜キャンプ場で遭遇したのは、まさにこれでした。HEX3のシンプルなサイトを設営した目の前に、いつの間にか大きなスクリーンタープと大きなドームテント。夕方になったら、ちょっとした隙間にもタープの張り綱を懸命に張るお父さんたちの必死の形相・・・まさに陣取りです。

おかげで、テントの谷間に埋没してしまい、出るにもひと苦労(^^;; もう二度とお盆にメジャーなフリーサイトには行かない、って心に誓ったものです。しかし、こんな状態でもお盆に比べればGWはまだマシなほうなのでしょうね・・・
宮城県の吹上高原キャンプ場は500張は可能なほどの広大なオートフリーサイトのキャンプ場ですが、ここもGWになればまさにイモ洗い状態で、「難民キャンプ」なんて表現する人もいるほど。僕も以前に、吹上なら広いしだいじょうぶだろう・・・とGW時期の午後到着したことがありましたが、場所探しに苦労しました(^^;

夏のお盆時期の日光・菖蒲ヶ浜キャンプ場にGW時期の吹上高原キャンプ場の経験から、もしもこの時期に静かな気持ちいいキャンプをするのであれば“ワイルド・不便・設備無し”などの条件を満たした、シーズン型オートキャンパーがなかなか近寄らない“切り札”的な場所が重宝します。

多くの“切り札キャンプ場”は雑誌などで紹介されるのはマレだし、ガイドブックに紹介されていたとしても小さな写真に貧弱な設備の表記のため全く魅力を感じさせませんから訪れる人も少なくて、必然的にブログで紹介される率もかなり低い。だから、大半の人気オートフリーキャンプ場がイモ洗い状態の最中、切り札キャンプ場だけはほぼ数組の利用者だけの静かな楽園、というわけです。

知ってはいても、KOAの快適さや野反湖の別天地な景観などキャッチ要素がアピールされていないため行く気にならないキャンプ場。あるいはガイドブックにほとんど紹介されないキャンプ場です。

少し前、金の価格がどんどん値下がりして、銀行でも「金は値上がりが期待できないですよ」なんて言われていたことがありましたが、僕は誰もが見向きもしない時期に余ったお小遣いで金貨を毎月買い続けていました。「今の時代に金を買う奴は馬鹿だ」なんて言って誰も買わないものですから、ものすごく安い。それが今では金貨にプレミアムまで上乗せされてものすごい価格で売却できました。たしか1枚あたりに換算すると・・・3万そこそこで買った金貨1枚あたり、プレミアム上乗せで10万円以上でした。5年間で3倍以上の高利回りです(^^;; 市場が買い気配なので金貨は当分買いません(笑)

キャンプもこのように、ガイドブックなどでまったく行く気にならない場所は、まさに金のごとし。他の人も同様と考えて、逆に行く価値があると僕は考えています。もちろんそうしたキャンプ場はワイルドな場所が多いので、おすすめするのはフリーサイト派のバックパッキング好きなキャンパー限定ですけれど・・・

GWやお盆のときのために、日頃からこうしたキャンプ欲を刺激しない場所を根強く回っていると必ず一つや二つものすごく魅力的なキャンプ場と巡り合うことができます。そうした場所は週末なのに利用者は自分たちだけのことが多く、GWやお盆時期は利用者が多少増えはしますが、ほとんどは数組だけ。

そういうキャンプ場に巡り合った時はクラブネイチャーで紹介せずに、そのまま眠らせることにしています。僕の活動範囲は三重県あるいは関が原から東なので、切り札キャンプ場は中部から東北地方にかけて点在しています。

料金も無料~数百円というランクが多く、数千円するのはまれです。たとえば信州で代表的なところだと・・・

◆美ヶ原県民の森キャンプ場
場所:長野県松本市入山辺三城
連絡:松本地方事務所林務課 電話0263-40-1928
http://www.citydo.com/outdoor/nagano/1419.html
ここはガイドブックにも大きく紹介されていますが、不思議と空いています。数年前のGW時期に行った際には貸切状態でしたが、氷点下の気温と夜半の雪でテントが半ば埋まった経験があります。付近には「三城いこいの広場」というキャンプ場(オートキャンプ可:平日2000円、休日前4200円、テントサイトは数百円)もあって、設備が整っている割には意外と空いている穴場です。「三城いこいの広場」は森の中のフリーのテントサイトとオート区画型が分けられていて、僕が利用するのはフリーのテントサイト。駐車場から離れていますがオートサイトの方に車を移動して、そこから荷物の搬入が可能です。GW時期にここを利用したときは、僕ら一組だけの貸切だったので、近くのオートサイトに駐車しちゃいました。

話を戻して・・・「美ヶ原県民の森キャンプ場」は、雪いっぱいの美ヶ原のハイキングができるし、バックパッキングが好きなワイルド派キャンパーさんにはGW時期は特にオススメです。
※注意:アクセスは美ヶ原方面ではなく“三城いこいの広場キャンプ場”を目指し、ビーナスラインに向かって車を走らせると“県民の森”という看板があります。詳細の地図は松本地方事務所に連絡すればFAXしてくれます。また水は生で飲用できないとされていますが、僕はそのまま飲んでいました。基本は料理に使用です。プチ・ヨセミテ公園感覚が満喫できる“切り札キャンプ場”です。

◆道の駅信州蔦木宿
場所:長野県諏訪郡富士見町落合1984番地1 電話.0266-61-8222 
http://www.tsutakijuku.jp/access/index.html
ここは信州は小淵沢駅から程近い釜無川沿いにある道の駅です。古い宿場町が再現されていて情緒豊かな場所です。この蔦木宿横から河原に降りると・・・そこが無料のキャンプサイト。温泉もたしか500円ほどで入れるし、利用者はフリーサイトを飛び出した自然派キャンパーとツーリングライダーさん。どのガイドブックにも紹介されていないので混雑とは無縁ですが、ファンは多いと思われるのでGW時期は疑問です(^^;; 

僕は、もっぱら八ヶ岳に登った帰りに、ここで一泊キャンプして温泉につかるのを楽しんでいます。上の公式HPにはキャンプの情報は掲載されていませんが場所の目安にどうぞ。とても開放的で素晴らしい切り札“的”キャンプ場です。

これ以外には・・・
◆立場川キャンプ場(400円)
場所:長野県諏訪郡富士見町立沢広原
連絡:富士見町役場産業課:0266-62-9342
キャンプ場: 0266-66-3228(非常勤)

◆矢筈公園キャンプ場(無料:お盆時期はテント一張1000円)
場所:長野県下伊那郡喬木村矢筈公園
連絡:喬木村役場商工観光係0265-33-3999、0265-33-3137
http://www.vill.takagi.nagano.jp/sisetu/campjyou.html
山間の開けた河原で気持ちのいいオートキャンプが可能です。トイレは汲み取り(ペーパー有)ですが、満天の星が堪能できる静かなキャンプは気分いいですよ。管理人さんもいないし、トイレ・水場のほか施設もありません。チェックインもチェックアウトも完全フリー。まさに山のキャンプサイトみたいで気持ちいいことこのうえもなし!そのうえ直火の焚き火だってオーケー!バックパッカー的キャンパーの天国です。※注意:近所に商店など皆無です。

ほかにも、“ほんとうに気持ちのいいキャンプ場”で紹介されていた「一の瀬高原キャンプ場」は空いていて最高です。野尻湖はまだ営業していないので、それに代わる有料キャンプ場です。たしか1人千円+車代が数百円だったように記憶しています。

かなりワイルドですが、自然を求めるフリーサイト派ファミリーであれば、キャンプを思う存分堪能することができちゃいます。ワイルドとは言っても、それでも山のテント場と違って格段に快適なのでバックパッキングの入門やソロキャンプにもちょうどいいかもしれません。フリーサイト派が好むこうした“ちょいワイルドキャンプ場”を次回利用したら写真を撮ることにします。

また以前の記事で紹介した「相模湖休養村」もGW時期にあまり混雑せずにオートキャンプが出来る穴場だったりします。相模湖休養村記事:http://clubnature.naturum.ne.jp/e257379.html

今回は“ちょいワイルド”な「切り札キャンプ場」その1でした。


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