ClubNature注目テント

ユウ_zetterlund

2008年07月03日 15:05



キャンプスタイル同様に、テントひとつとっても実に様々。どれを選ぼうか・・・迷ってしまいますね。僕の場合、キャンプの目的は3つ。快適家族オートキャンプ、シンプルキャンプ(ソロ含む)、山岳キャンプです。

1:快適家族オートキャンプ《目的:快適リゾート》
高さ、広さが確保できていて、家族や仲間とわいわい楽しむリゾートキャンプ仕様。スクリーンタープも大活躍します。クライミングクラブ主催の年数回のフェスティバル的なキャンプでも、この大型スクリーンタープやテーブル類、ダブルバーナーは重宝します。

2:シンプルキャンプ(ソロ含む)《目的:自然トリップ》
シンプルキャンプはできるだけ道具類をシンプル&ライトにして、自然の中に分け入ってトリップしよう、というもの。テントや火気類だって、より自然に、原点回帰を良しとしてチョイス。文明進化とともに遠ざかってしまった焚き火をより身近なものとして取り戻し、DNAの奥底にある失われた記憶を蘇らせようとするもの。
クラブネイチャーのシンプルキャンプのお手本は、戦後急速に姿を消してしまった日本古来からの伝統的な生きかたを貫いてきた人々・・・“サンカ”の野営スタイル”セブリ(背振り)”です。

3:山岳キャンプ《目的:軽量・タフネス・コンパクト》
別名、登山とも呼べますが、山を登りながら野営する行為。登山といえば従来、野営が目的ではありませんが、クラブネイチャーではあえて野営をフューチャーして、楽しみに変えてしまいたい、なんて思ってます。たとえば沢登りの野営なんて、河原や谷間にテント無しのタープのみ。釣った魚を焚き火で焼いて酒を飲み・・・ものすごく楽しいものです。こうした登山の一要素としてキャンプを位置づけています。もちろん天場(テント場)で宴会などもってのほかですが、野営の悦楽要素を探れればと思っています。※ブログの性格上、登山であっても、その中からネイチャートリップ話題を抽出し記事化しています。

さて、このようなクラブネイチャー流分類の「3」に位置づけられる、個人的に今最も欲しいテントがあります・・・
それが “山岳スペシャリスト”的なシェルターテント“ハイライト(ブラックダイヤモンド社)”です。※Black Diamond Shelter・HiLight

ブラックダイヤモンドといえば、クライマーに多くのファンを持つクライミング用品メーカーです。僕もザックはじめここの道具をいろいろと愛用しています。で、この「ハイライト」ですが、一回り小さい“ワンショット”あるいは”ファーストライト”のやや大型版といったイメージです。

シェルターテントならではの、フライ不要のシングルウォールで一式1180gという超軽量モデル。HEX3+NESTより格段に軽いです。僕は一時期、山岳用にICIのゴア素材の軽量テントを使用していましたが、やはりフライレスというのは雨天時など不便なものです。それほど重量にシビアになる必要のない山行も多かったため、これにフライをつけるなら当初から通気性のいい快適なダブルウォールがいいな、ということでmossのスタードームDSTを調達した、という経緯があります。

ゴアなのにフライなんかつけたくない。でも、多少は悪天候時の停滞キャンプの際のユーティリティが欲しい・・・なんとも贅沢です(笑)しかし、こんなワガママにピッタリとマッチする超軽量のフロア付きシェルターテントが、ブラックダイヤモンドのハイライト。現在いろいろなテントを所有してるので、すぐに手を出すわけにはいきませんが・・・注目しています(^^;;

127センチ幅で2人でも十分に使用可能。もちろん広い上に超軽量コンパクトだからソロ使用でも大活躍しそうです。サイドウォールの立ち上がりがやや強めで頭上空間の圧迫感が少なく、山岳用としては抜群の居住性というのも、高ポイントです。

そしてコレ。何よりもいいのはクロスポールによる自立式のシェルターテントであるということ。山岳では、やはり自立式テントは岩棚のちょっとした出っ張りでも設営できるし、場所を選ばない安心感があります。耐風性能も抜群で、稜線上のたとえば北岳肩の小屋の天場で寒冷前線通過に遭遇しても、しっかり耐え抜いてくれそうです。素材は、フロアにシルナイロン、本体にエピック!・・・シングルウォールは結露しがちですが、はたしてエピックの実力は?・・・試してみたいです。

さらに注目する理由はシングルウォールでありながら、こんな前室(op)。このデザイン、カッコイイです。これならシングルウォールでも、行き先によってユーティリティは確保されるし、あるいは高所登山で極限まで軽量化が求められる場合でも本体のみでOK。このように、シルナイロン+エピック+前室という要素にズキンときてしまい、超軽量コンパクトにズキン。そして何よりもブラックダイヤモンド社、という要素にドッキュンです。これぞ高所クライマーテント。雪山に持って行きたいですね~♪(価格もお手ごろです)

Black Diamond Shelter・HiLight
対応人数:~2人
重量:1.42kg(テント+ポール=1.18kg)
サイズ:208cm×127cm×102cm(奥行き×幅×高)
収納サイズ:15×23cm
素 材:エピック(キャノピー)、30Dシルナイロン(フロア)


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