旅と香水

ユウ_zetterlund

2009年10月08日 13:25



知人に香水の調合師がいる。先日、彼女にオリジナルの香水をブレンドしてもらったときのこと。すぐに使おうとした際に「使うのは、もうしばらくしてから・・・熟成させないと」と言われた。なるほど、熟成か・・・そう考えたときに”旅も香水も同じだ”とひらめいた。

旅、とひとくちに言うけれど、そのままでは単なる記号だ。

この旅という記号がどういう情景や心情や行為に置き換わるかは受け手によっていろいろで、有名観光地のドライブだったり、かつての「ふるむーんキャンペーン」にあったように、熟年夫婦の水入らずの旅を思い浮かべる人がいたり。あるいは、時間を贅沢に投入し二本の足で”奥の細道”よろしく行脚するシーンを思い浮かべる人だって居るに違いない。

自分が想起するのは、やはりマンパワーでの移動。そのひとつが山旅。

このブログに、とても気持ちいい、というような山旅の記事をいくつかアップしているけれど、実際に何日も山をガサゴソと歩き回っている当時を振り返ると、歩き回っている最中は“気持ちいいなぁ”とか“素晴らしいなぁ”とか、そんなことはいっさい思わず、連日の岩ゴロゴロのテン場暮らしに、身体が痛いなあとか、頭が痒いなぁ、とかそんなことばかり言いながら舌打ちしていたように思う。

つづきはこちらClubNature+へ


あなたにおススメの記事
関連記事