おほう
怪談CLUB 第十四話
おほう・・・おほう・・
という腹の底から絞り出すような声が外で聞こえた。
その声を聞いたとたん、背筋がぞくりと寒くなった。それは人が尋常に発声するたぐいの音ではない。何かの意図が、いやそれよりも、どうにも得体の知れぬその者が恐怖だった。
おほう・・・・・・
・・・おほう・・・ほう・・・
遠く近く、あまりに気味悪いので、ボクは家の電気を消して、じっと外の気配を窺った。“おほう”はそれきり聞こえなくなった。いったいなんだったのか。
そういえば記事にもしたけれど、以前は時々あった、深夜にざわざわと屋外からかすかに聞こえる“くぐもったような人声”はいつからかしなくなり、ほっとしていた矢先のことだった。
そういえば、こんなこともあった
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