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2007年10月01日

どこにでもある現代の”奥の細道”

どこにでもある現代の”奥の細道”


月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり・・・云々

で始まるのはかの芭蕉翁の著した“おくの細道”。奥州へと足を向けた元禄年間の紀行文です。

当時の奥州道は、気分的に、果てしなく遠くの国へと続く細い道という感覚だったのでしょう。今でも東北道に車を走らせて北東へと向かう道は旅心をかきたてて止みません。旅心の原点は未知なる世界への興味。そんな未知なる世界は、実は身近にも無数に存在します・・・
そのひとつが“廃道”といわれるもの。

どこにでもある現代の”奥の細道”かつては人々や物流が行きかったであろう道が、時代の流れとともに車が走るのに適した太くて平坦な新道へととって代わられたが故に、閉鎖され、地図から省かれてしまう。そしていつしか地元の人々の記憶からも静かに消えつつある、そんな道です。

僕は何を好き好んでか、そういう昔の記憶をたたえたまま深い眠りについている道に分け入ることが好きで、以前はオフロードバイクで・・・そして今はジムニーを相棒として薮に閉ざされた世界へとわくわくしながら入り込んでいます。

高度成長期に作られたトンネルとか山間部のバイパス周囲には、地図から消えたこんな廃道がごろごろしています。

入り口の多くは鉄柵で通行止めにされていますが、そういった通せんぼをしていない道もかなりあって、そんな場所が僕にとっての“おくの細道”です。未舗装の林道とはまた違った面白さがあります。

どこにでもある現代の”奥の細道”

入り口は覆い被さるような木の枝や雑草で半ば埋もれかけていますが、そんな中をジムニーでわさわさと入り込みます。

中には倒木や、おびただしい落石でで通れなくなってしまっているケースも少なくありませんが、それでもそういった場所を斜面を利用して突破すると、自然に返りつつある道が姿をあらわしてくれます。

どこにでもある現代の”奥の細道”

アスファルトを割ってそこいらじゅうに雑草が生い茂り、中には鹿が餌を食んでいたりする光景に出会うこともあります。

道の奥には動物や虫の巣と化した廃屋があったり、おびただしい蝶が緑に覆われたアスファルトの上を気持ち良さそうに飛び回っています。

どこにでもある現代の”奥の細道”

自然の楽園に変貌を遂げたかつての道は、格好の林道カフェです。風に揺れる葉擦れの音だけを聞きながら、もう誰も通ることのない道にジムニーを停め、バイヤーのチェアを出しのんびりとコーヒーを飲んだり、ときにはミニタープの下、キャンプベットでまどろんだりもします。

廃道は、キャンプと同じくらいワクワクさせてくれる、身近な奥の細道です。

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Posted by ユウ_zetterlund at 16:17│Comments(21)林道カフェ
この記事へのコメント
廃道・・奥の細道・・・林道カフェ・・・
凄く興味あるんですけど・・・
独りで行くのは恐そうです・・臆病なもので(汗)
Posted by チャイ at 2007年10月01日 16:58
いやぁこれはホント勇気が必要なカフェですね~

走り去るだけならまだしも椅子を出すとか、まさかキャンプベットですか?
確かに貸切ですから気分は良さそうですけど私の場合「もし人が来たら」とか
心配しちゃいますね、その人が話しかけてくれたら良いけど見ないふりして
通過されたら気まずいです^^
Posted by 横道 at 2007年10月01日 20:10
林道、廃道に憧れて80で突っこんでったことあったんですけど・・・・

全く進めなくなって、400m以上バックで戻ったことがありました^^;

ユウさんの記事でまた行ってみたくなったなぁ^^
Posted by simoji at 2007年10月01日 21:10
廃道カフェ、いいですねー。
2輪車なみとはいかないまでも、ジムニーだとちょいと気軽にこういうところ入れるのが楽しいですよね。
Posted by kimatsu at 2007年10月01日 22:40
おばんです 明日はOFF日で今夜は夜更かし しかし廃道とはまた、とてつもないものに興味をもたれたもので(笑
成田近辺にも使われていない道が無数にありまして、千葉に引っ越してこられたらユウさんの格好のターゲットになりそうですな(* ิ∀ ิ)
Posted by 風 at 2007年10月01日 23:58
廃道・・・奥の細道よいですね~
夜はいやですけどお^^;

人にあらされてない場所で飲む
コーヒーは最高でしょうね!!

でも、ゆうさん、落石なんかは
気をつけてくださいよ~
Posted by Takapon at 2007年10月02日 11:02
忘れ去られた廃道‥‥つわものどもが夢の後、という感じですが、人工物が自然に飲み込まれていく風情、その「いとあはれ」を独り占めという感じですね(笑)
Posted by ろんがあ at 2007年10月02日 18:47
★チャイ さん★
中には暗くてジメっとしていて、背筋が寒くなるような気味の悪い廃道もあります(^^;; 誰でも怖くなると思います。僕もあまりの気味悪さにバックして戻っっちゃいました(笑)
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:01
★横道 さん★
いままで人に出会った事は皆無でした。でも・・・こんなところに誰かが通りかかったら・・・怖いです(^^;;
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:02
★simoji さん★
400メートル以上もバックで?! それこそ道がクネクネしてたら大汗ですね(笑)
僕はたかだか数十メートルの林道バックで疲れちゃいました(^^;;
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:04
★kimatsu さん★
そうなんですよねー。入れちゃうから入っちゃうんですよね(笑) 入ってもなんとかなるだろう、って思ってるんですが、何とかならなかったらどうなるんでしょうね(^^;; 無線あったほうがいいですね・・・
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:06
★風さん★
成田ですか?! 千葉に引越しするんですが、そっち方面は全然詳しくないんです(笑) これからゆっくりと開拓させていただきます(^^♪
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:07
★Takapon さん★
たしかに夜は気味悪さが際立ちそうです。登山道や林道は夜でもへいきですが、廃道の夜は・・・ハロウィーンかもしれないです((^^;;;
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:09
★ろんがあ さん★
あれれ・・・なんだか文壇チックな表現ですね。対抗しようと思ってちょっと頭を捻りましたが、だめでした(笑)
たしかに”夢の後”または”夢の跡”ってかんじですね。往来盛んだった昔が夢のようですね。
Posted by ユウ at 2007年10月02日 20:11
何か、稲川じゅんじの超怖い話を思い出します。

廃道に捨てられたポンコツバス。
よくよく眺めると誰か乗っていて・・・・・・・・ゾォ~~

でも、昼間はなかなかよさそうですね。
Posted by ゆっちゃん at 2007年10月02日 23:18
冬は怪談クラブ、お休みですかな??? あのコーナーに廃道話題で転がり込んでほしいものですな( ̄+▽ ̄)
Posted by 風 at 2007年10月03日 04:38
まさにジャングルツアー並の怖さ(゜ロ゜)
何が出てくるかワカリマセンね~

でも冒険にはスリルがつき物ですから!!
ちょっと行ってみたい気もします。
夜は絶対無理ですけどね…( iдi )

やはりジムニーの走破性は素晴らしいですね。。
僕も最近、ランクルが欲しくてたまりません。
Posted by lilt at 2007年10月03日 18:04
★ゆっちゃん さん★
そんなバスがあったなら、たぶん即座に引き返すことでしょう(^^;;
Posted by ユウ at 2007年10月13日 01:51
★風さん★
怪談的な話は体温を奪うので、やっぱり暑いときにしないと危険ですから・・・また来年の夏に(笑)
Posted by ユウ at 2007年10月13日 01:52
★liltさん★
やっぱりどこにでも連れて行ってくれる車っていいですよね~ランクルだったら大人数でも大荷物でもラクラクですね!
Posted by ユウ at 2007年10月13日 01:54
この記事は見逃してたですよ
使われてない道、、よいかんじ~何が出るかわからないですからちょっと怖そうですけど~ん~~いってみたーい、です
こんな道、そのへんにあったりするですか?
Posted by たるたる at 2007年11月15日 08:55
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