2009年05月29日
にごり湯の少女 万座温泉・豊国館
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まるで画像加工したかのような、不自然にさえ見えるこの写真。
これは白根山の湯釜の遠望。残雪残る水墨画の世界に、エメラルドグリーンだけが生きているかのような、奇妙さ。地下深くに大地の血を巡らせ、盛んに活動している火山の表象だ。
湯釜までのトレイルは、浅間山噴火の影響による硫化水素ガス増加のためか立ち入り禁止になっているので展望台へ。そこから湯釜を見ていると、ここを最初に見たあの懐かしい日がぱっと蘇った。
白根山は、ボクがまだ小学校低学年だった頃に最初に連れてきてもらった山だ。当時の記憶は断片的で、どうしても親が背負っているジャンスポーツかケルティのフレームザックを背負いたくて無理やり背にして登った光景や、下山してどこかの森の中で固形燃料で調理する光景。そしてもっとも鮮明なのが、宿のにごり湯の露天風呂で泳いではしゃぎ、その後、同じ宿に宿泊していた同じ年頃の女の子と仲良くなり、部屋に招待されてトランプで遊んだこと。
この、温泉宿の露天風呂の気持ちよさと女の子と遊んだシーンを思うと、なんだか甘ずっぱいような、ちょっとだけ胸がキュンとなる。子供ながらに恋心のようなものが芽生えていたのかもしれない。
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Posted by ユウ_zetterlund at 11:07│Comments(0)
│★記憶のかけら
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