2014年12月06日
おでん、熱燗、キャンプの焚き火
冬の道志の森キャンプ場にて
特に木枯らし吹く冬。夕方、コートの襟を立てて、背中をまるめて足早に雑踏を歩く人たちを見ていると、おでんと熱燗が恋しくてたまらなくなってしまう。
月が煌々と輝き、北風が冷たい夜。ひとり心寂しさを持て余すような時、街の人工的なLEDの冷たい光の中に、場末の赤ちょうちんがなんと暖かく見えることか。
電球の光は、聞くところによると、高から低までとても広い波長をまんべんなく持っているのだという。それがあの暖かさにつながっているのだろう。それは、デジタルに較べて、はるかに豊かな音を楽しませてくれるレコードの柔らかな音に通じる。
アナログはデジタルに較べて、膨大な連続した情報を持っている。かつて「アナログチック」という言葉が、何かを馬鹿にするときに使われていた。しかし今、アナログこそが最先端なんじゃないのか、と思えてくる。いや、そうに違いない。
“出来たようだと心で察し、尻に手をやる、燗徳利”
これなんだな。赤ちょうちんに吸い込まれ、カウンターの端に座る色っぽい姉さんと一瞬でも視線を交わせたなら、もうそれだけでむせび泣けるってもんだ・・・
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Posted by ユウ_zetterlund at 10:14│Comments(0)
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