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2007年06月29日

山菜と毒草

山菜と毒草


今年のGWは前後二回戦ありました。前半戦は東北地方で後半戦は北アルプス。

白馬主稜の切立つ気持ちよい稜線を経由して猿倉方面に下山。目指したのは、白馬の麓で知人が経営するロッジです。ほんとうはアルプスキャンプ場に行ってもよかったのですが、狭い山岳用テントに寝たくなかった・・・いや・・・温かい味噌汁とふかふかのベッドに寝たかった。

座っていても頭がつかえるほどの低いテントと、サーマレストのペッタンコなマット。連日のドライフーズにインスタントコーヒー・・・あー早く家に帰りたい、と好き好んで山に入ってるにも関わらず、そんなワガママなことを考える・・・
山菜と毒草

これは2006年のGWの白馬主稜ですが、今年も気持ちの良い雪山が楽しめました。しかしいっぽうで、この時期は雪崩の危険も同居しています。写真ではアンザイレン(ザイル結束)していませんが、ここは見た目よりは安全。アイゼンをひっかけたり初歩的ミスをしなければ無事に通過できる場所です。

仲間が猿倉林道の秘湯の横にある無料駐車場にデポしておいたパジェロミニに同乗し、コトコトと小春日和の林道を走り出す。山は氷点下の雪の世界ですが下界はまさに春爛漫。

途中の山菜スポットに車を止めて、ザックも背負わず体ひとつで散歩。空身での歩行はやっぱり軽くていいです。道もまっすぐだし(笑)。のんびり春の陽気を楽しんだところで林道脇の草地や山の斜面に入り込んで山菜を物色・・・

しかしタラの芽フキノトウはじめその他の山菜は根こそぎ採られた後でした。おまけにタラの芽は・・・なんということか、芽を全て採られている無残な姿

最近の加速するアウトドアブームで、多くの雑誌で山菜採りの記事が掲載されていましたが、その影響かもしれませんね。セダンで乗り付け、林道に車を止めて山菜取りに夢中になっている方々なども結構見かけました。まあ、僕らもその一人なんですけれど(^^;

タラの芽なども本来であれば“脇芽や2番芽以降は採らない”といった暗黙のルールがあったはずなのですが・・・三番芽はおろか、すべての芽が採られていたり、あろうことか幹が切られているものさえ・・・・棘を嫌ったのか、はたまた幹を引き寄せて採るということを面倒がって切ってしまったのか。

これをしてしまうとタラの木が死んでしまいます。

また、僕の所属するクラブでもギョウジャニンニクファンは多いのですが、ギョウジャニンキクはユリ科で球根を持つ植物。成長し開花し、そして次の実を作るまでには8年という長い歳月が必要です。

ですから、見つけしだい採ってしまわずに、バランスを考えて採取するようにしたいものです。今では栽培種のギョウジャニンニクもたくさん売られていますし、これで充分に春を味わうことができます。

フキノトウはじめ、山菜が近年非常に激減している、という話も聞きます。夏になると、無残に枯れたタラの木も数多く目にするようになりました。

ここまで採られちゃうと、なんだかかわいそうに思えてしまいます。自分たちの子供の時代にもこうした自然の恵みを残すために、雑誌などマスコミも山菜取りを煽るだけではなくて、生態や現状もしっかりと記事にしてほしいものです。

こうした山菜では毎年必ず中毒事故が起きています。

フキノトウ、モミジガサ、ニリンソウ・・・これらを採取したつもりが、じつはとんでもない毒草だった、というものです。中でも代表的なのがキンポウゲ科のトリカブト(ニリンソウも同じくキンポウゲ科なんですけれど)。

山菜と毒草これ、花がついていない今の時期の成長途中の個体だと、見分けるのがとてもムツカシイ。茎の生え方や、根の形状などで、毒草だということはわかりますが、パッと見では判別しにくいです。

茎は時によっては全く同じ生え方をするときもありますし、葉の形状も同じ。キンポウゲ科は、ほとんどが毒性の植物で、ニリンソウ
山菜と毒草のほうが例外なので仕方ありません。

見分け方は、根を掘り出して茎の生え方を調べたり、根の形状を観察するのが確実な方法です。円錐形または卵形のトリカブトに対してニリンソウは細長く横に伸びています。これでも、個体によってはなかなか確信がもてないものに出くわすこともあり、こういう場合に僕が行う荒業として、根や葉の切り口を舐めるっていうもの・・・
(上がニリンソウ、下がトリカブト。成長過程の花のない状態は見分けにくい。休暇村鹿沢高原キャンプ場付近で2006年撮影)

これは、一歩間違えるとかなり危険ですから、絶対に口にしてはダメです。また植物に触れた手もしっかり洗ったほうが安心。なんせ、経口摂取後、数十分で死亡する即効性があります。

さて、僕の無謀な判別方法だと、トリカブトなどアコニチン類が含まれる毒草の場合には舌にピリッと電気が走るような、鋭くて痛い感覚があり、その後、渋柿をかじった後のような、嫌な痺れ感が残ります。もちろん口はすぐに濯ぎました。※こんなことをするなら、その個体を諦める、というのが正常な人の判断です。これは実験で行っただけです。

ですから、誰かが採取した山菜をおひたしや天ぷらで食べる際に、こうした感覚があれば、疑って見てもいいかもしれません。

いったい何の話をしていたかわからなくなりました(^^;;

トリカブトの場合、根だけでなく全草に毒があります。夏の終わりの森の中に紫色に咲き誇るトリカブトの花は非常にきれいですけれど、ミツバチでさえ中毒することもあるほど、花粉にも毒性があります。ですから、養蜂業者はトリカブトの咲くエリアを避けると云います。

これ以外にも、フキノトウと毒草ハシリドコロの混同。ハシリドコロはフキノトウに非常に似ていて混同するケースもあります。間違えたまま天ぷらにして食べたりすれば、昏睡、呼吸停止という最悪のケースにも。

そういえば、キョウチクトウの枝をナイフで削って作ったハシを使った人が中毒を起したケースもありますし。であれば、ひき肉を木の枝にキリタンポのようにしてダッチで焼くシシカバブなんかも危険性がなくもない・・・単なる木の枯れ枝でも中には毒性が含まれるものも存在しますから、しっかり見極めないと毒にあたってしまうことにもなりかねません。

なども毒性があって、桜の葉を一年間塩漬けするのは味だけでなく毒抜きも兼ねていたりしますし。

トリカブトの密腺から採取した蜜を舐めた限りでは、毒の際のピリッとした刺激や痺れはありませんでした。いたって普通に甘い蜜です。

相当に薄まっているのでしょうね。漢方でもトリカブトは重要な薬草ですし・・・要は濃度の問題でしょう。それに昆虫の忌避成分であるユーカリレモンなどの精油も原液は害となりますし、ビタミンやカルシウムも摂取量が多くなれば、身体を害します。

ちなみに、トリカブトの毒の和名は附子。これを生薬名として利用する場合は「ぶし」と呼び、いっぽう毒に使うときは、「ぶす」と呼ばれます。
とにかく、大切なのは程度の問題。何でも採りすぎ(摂り過ぎ)は災いとなる、という落語のような落ちです(^^;;

江戸時代には、トリカブトの毒を塗った銛(もり)で捕鯨していたなどという話も古文書などに記録されています。何世代か後に、「古文書によれば“野山には食べられる山菜がたくさん植生していた”と記録に残っている」・・・なんてことにだけは、したくないものです。

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この記事へのコメント
ユウさん
どうも初めましてです?

ユウさんはあの豆腐屋さんの近辺にお住まいですか?
私も昔あの近辺に住んでおりました。
Posted by 百式 at 2007年06月29日 19:52
こんばんは。

僕も毎年3月になると奈良県天川村でキャンプをして、フキノトウの天婦羅とアマゴが解禁となるので釣ったアマゴの塩焼きなんて事を楽しんでおります。

フキノトウもアマゴもたくさん採れるので、他のキャンパーさんにも食べて下さいって配ってます。

フキノトウにもよく似た毒草があるんですね。
これは気をつけないとダメですね。

今年のGWは管理人さんと一緒に、この天川村の山中、道なき道をよじ登りながら大量のタラの芽をゲットして美味しく頂きましたが、普通の人が歩くような場所にはぜんぜんないですわ。

自然の恵み、大切にしないといけませんね。
Posted by ゆっちゃん at 2007年06月29日 21:18
★百式 さん★
あそこから、徒歩で1時間ほどのところです・・・って、全然ご近所さんじゃありませんね、スミマセン(^^;;; 場所的にはイトーヨカドー方面です。犬が歩きたがるので、蛇滝経由で森の図書館まで行くことも多いです。
Posted by ユウ at 2007年06月29日 23:41
★ゆっちゃん さん★
天川村、いいですね~♪ あそこに天川神社があるんですが、機会があったら、そこの神主さんにUFOの話をぜひとも振ってあげてください。ものすごい体験をさせてもらえますよ。
Posted by ユウ at 2007年06月29日 23:43
ユウさん、いろいろ良く知ってますね。

天川弁財天の事ですか?
こんど行ったら、ぜひ神主さんにUFOの話を聞いてみますわ。
ものすごい体験、楽しみです。

ここは秋にキャンプした時、お祭りがあり行ってきました。
やぐらの上からお餅を投げ、拾ったお餅に朱色で当と書いてあったら、一升瓶の日本酒をもらえます。

大勢でお餅を奪い合うのですが、やぐらの上から豪速球でお餅が飛んできます。笑)
何とかお餅をいくつかキャッチしたら、なんと2個も当たりが。
一緒に行った友達は顔面にお餅を2発もくらってしまいました。笑・恐!)

一升瓶の日本酒2本をゲットし、キャンプ場に戻りみんなで美味しく頂いたのは言うまでもありません。
Posted by ゆっちゃん at 2007年06月30日 00:04
トリカブトは秋に見かけるが
はてさて、怖い植物ですな
昨日TVで見たけれど、ブスの語源だそうな
山菜は図鑑見ながらでも紛らわしいぞい-笑
Posted by 風 at 2007年06月30日 03:38
ユウさん。
始めまして、白馬の稜線きれいですね。
積雪期ではないけれど、白馬から後立と学生時代に縦走したことがあります。

山菜詳しいのですね。山菜取りにはルールがあるんですね。
Posted by いなこパパ at 2007年06月30日 06:18
山菜取りの対して、特にたらの芽採取についてのマナーの悪さじは目に余ります。貴重さがあおるのかわかりませんが、山菜取りを特集したり報道する時にはぜひ2番タラやわき目をとったら木が死んでしまう事だって伝えて欲しいものです。どんどん木が減少してさらに貴重なものにしているのは自分達なのに・・・・
Posted by nana at 2007年06月30日 08:37
おはよう御座います。
僕も山菜が減少してきてる話は聞きました。
実家の母親も月に1~2回、山菜を採取しにいてるので。

マナーは最低限守って欲しいものですよね。
無くなって困るのは、自分達なのに…

僕も知る限りのマナーは守ってるつもりですが、まだまだ知らない事だらけで…

ユウさんの日記は毎回僕の刺激になってます。色々教えて頂きありがとうございます(^ー^* )
Posted by lilt at 2007年06月30日 11:55
★ゆっちゃんさん★
剛速球の餅って・・・まるでボークですね(笑)顔面直撃なんて、鼻血でたら、まさに当たり(^^;;
怖いです・・・天川神社⇒天川弁才天でした。訂正します。ここの境内で、夜、指先を広げると、指の先から筋がパーッと延びるのが見えます。気だと説明されましたが、人によって色が違います。UFOの話も面白いですよ!
Posted by ユウ at 2007年06月30日 20:48
★ゆっちゃんさん★
剛速球の餅って・・・まるでボークですね(笑)顔面直撃なんて、鼻血でたら、まさに当たり(^^;;
怖いです・・・天川神社⇒天川弁才天でした。訂正します。ここの境内で、夜、指先を広げると、指の先から筋がパーッと延びるのが見えます。気だと説明されましたが、人によって色が違います。UFOの話も面白いですよ!
Posted by ユウ at 2007年06月30日 20:49
★風さん★
ブス・・・・って、これは無粋(ぶすい)が語源だと思っていたのですが、毒が語源なんですか?!勉強になりました。
Posted by ユウ at 2007年06月30日 20:50
★いなこパパ さん★
素晴らしい縦走ルートですね!不帰嶮Ⅰ峰~Ⅲ峰までの、あの雰囲気が好きです。ここは一度行ったきりです。
また行きたいですね♪
Posted by ユウ at 2007年06月30日 20:57
★nanaさん★
薮を分けて入った山奥でも、よくこんなところに入り込んだな・・と思える人たちがいます。ハイキングついでに、沢登りなどの踏跡を辿って入り込んだ団体さんでした(^^;; 
けっこう手当たり次第にとってましたよ。
Posted by ユウ at 2007年06月30日 21:01
★lilt さん★
人の持ち物の山にも、入り込んで採る人も多いですしね。地元の人の重要な収入源が減少しちゃいます。僕も、モラル持って、アウトドアを楽しみたいです(^^;
Posted by ユウ at 2007年06月30日 21:03
この記事はじめて読みましたですよ
中の写真が夏に涼しくてめちゃいーのだ
こんな雪の尾根あぶなそーでこわいです
Posted by たるたる at 2007年08月03日 13:26
★たるたるさん★
涼しげですか!夏に雪・・・別のブログでそんなことをやった記憶もありますが、いっちょ、暑中お見舞い記事でもやりましょうか!
Posted by ユウ at 2007年08月03日 21:19
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山菜と毒草
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