2008年05月20日
ガストン・レビュファとクライミング
人生において、その後の生き方を左右してしまう出会いというものが何度かあるようです。僕にとってそれは、中学時代に出会った幾つかの映画と高校時代の山岳部顧問の先生、そして22歳のときに出会ったひとりの彫刻家(石彫)でした。
そのうち山にのめりこむきっかけになったのが小学校5~6年頃と中学初期に出会った映画の存在。それまで両親や両親の山岳会仲間たちに連れられてあちこちの山には登っていました。しかし“クライミングしたい”と、ある種の熱病のようにどうしようもない気持ちにさせてくれたのがフランスの登山家であり山岳ガイドでもあったガストン・レビュファの映画でした。
山岳ドキュメンタリー映画ながら、夢のような映像美で迫真のクライミング技術がありのままに記録されています。「山の映画で何かいいのないかな?」と聞かれれば、今でもガストン・レビュファの三部作を選びます。そのうちの大好きな2作品をレヴューします。
そのうち山にのめりこむきっかけになったのが小学校5~6年頃と中学初期に出会った映画の存在。それまで両親や両親の山岳会仲間たちに連れられてあちこちの山には登っていました。しかし“クライミングしたい”と、ある種の熱病のようにどうしようもない気持ちにさせてくれたのがフランスの登山家であり山岳ガイドでもあったガストン・レビュファの映画でした。
山岳ドキュメンタリー映画ながら、夢のような映像美で迫真のクライミング技術がありのままに記録されています。「山の映画で何かいいのないかな?」と聞かれれば、今でもガストン・レビュファの三部作を選びます。そのうちの大好きな2作品をレヴューします。

レビュファが初老の登山家をガイドしてマッターホルンに挑むシーンに始まります。やがて到達した頂から一望できるモンテ・ローザやコルネル氷河に感動する初老の登山家の姿に、幸せそうなレビュファの姿。しかし圧巻はガイド仲間と挑むドリュ南西岩壁のクライミングシーン。
ここのクライミングでレビュファは常にトップに立って、神業のような技術と判断でルートを切り拓く迫力ある美しい映像は感動ものです。1961年、ガストン・レビュファ自身の監督によって製作されました。

「天と地の間に」の続編的位置づけの作品で、ガストン・レビュファがシャモニ針峰群ほかの難関とされる絶壁にチャレンジする光景を記録しています。シャモニ針峰群はヨセミテなどと同じくらい憧れのエリアです。僕はこの写真のようなことがしたくてたまらなかったところ、15年くらい前に「廻り目平キャンプ場(クライミングゲレンデである小川山)」で実現しました。
高度は全く違いますが、このような針のような岩の上で、確保仲間が笑う中ポーズをとって余韻に浸りました。それでもビルにしたら20階以上の高度なので、眼下に渓流が蛇行し、キャンプ場のテントや人々も豆粒のように見えて、かなり気持ちいいです♪
「クリフハンガー」というスタローン主演映画でクライミングシーンの代役を務めたのはドイツの超絶クライマー“ヴォルフガング・ギュリッヒ”。ギュリッヒはずいぶん前にアウトバーンでの自動車事故で亡くなってしまいました。生前のギュリッヒによるシャモニ針峰群のクライミングに、クライミングスタイルは全く異なりますが、レビュファの足跡を重ね見ていました。
ギュリッヒが華麗に登攀するシャモニー・・・それを何十年も前に成し遂げるレビュファの姿には、ほんとうにワクワクさせられます。とにかく実に美しい映像です(1975年製作)
クライミングをしなくとも、登山あるいはキャンプ、アウトドアが好きな方であれば、この映像美とクライミングシーンは、幸福感さえ提供してくれると思います。天気の悪い週末・・・居間でレビュファの作品でまったりする、なんてのも悪くないと思います。ただし見終わった後、どこかに登りたくてウズウズしちゃいますけれど。
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Posted by ユウ_zetterlund at 17:39│Comments(11)
│【アウトドア遊び】
この記事へのコメント
これは是非見てみたいです!山の映画は「運命を分けたザイル」と「バーティカルリミット」というのを見たことありますが、どちらもとても面白かったです。それにしても廻り目平の岩場であんなポーズを決められたとはユウさんすごすぎです。
Posted by kimatsu at 2008年05月20日 19:33
こんばんわ☆
自分もいつか本格登山したいな。と思っています。
今は子供も小さいのでハイキング・トレッキングくらいしか出来ませんが。。。
今ちょっとバックパッキング用のテントが気になってるんです。
自分もいつか本格登山したいな。と思っています。
今は子供も小さいのでハイキング・トレッキングくらいしか出来ませんが。。。
今ちょっとバックパッキング用のテントが気になってるんです。
Posted by 涼月 at 2008年05月20日 20:15
クウゥー小生なにを隠そう高度恐怖症だもんで トレッキングはわかるとして 何を好き好んでこのように危ない高いところに登るのでしょうな 見てるだけで心の臓がバックバクですわ( ▽|||) そうそう このお方が夜叉神峠の記事で言っておられた方? レッドソックスってわけですな(笑
Posted by 風 at 2008年05月20日 21:21
針の上に人がいますね・・・・・。
ダメですね自分は。
映像の世界なら見てみたいですね。
あの下からくるゾクゾク感がたまらないですね。リアルではとても耐えられそうにありませんが・・・・。
人生を左右する出会いは、人だと妻でしょうか、よくも悪くもwww
ダメですね自分は。
映像の世界なら見てみたいですね。
あの下からくるゾクゾク感がたまらないですね。リアルではとても耐えられそうにありませんが・・・・。
人生を左右する出会いは、人だと妻でしょうか、よくも悪くもwww
Posted by ダミアン at 2008年05月20日 23:14
レビュファ氏は知ってます。この作品も知ってます。でも見たことはありません。なんだか面白そう、っていうか、すごそうな映画ですね。
私は登山はしますがロッククライミングは怖いのでやったことはありません。やる機会もありませんでしたし。
30代後半でもできますかね?興味はあるんですけれどね。でも体力が(笑
私は登山はしますがロッククライミングは怖いのでやったことはありません。やる機会もありませんでしたし。
30代後半でもできますかね?興味はあるんですけれどね。でも体力が(笑
Posted by fumi at 2008年05月21日 15:15
↑
もしも機会があったら、今度クライミング体験させてもらうことってできますか?
道具も何も持ってませんが 根性も勇気も持ってません(笑
もしも機会があったら、今度クライミング体験させてもらうことってできますか?
道具も何も持ってませんが 根性も勇気も持ってません(笑
Posted by fumi at 2008年05月21日 15:20
★kimatsuさん★
他のメンバーも交代でクライミングして、みんな上に立って、僕は三番目でした(^^;
他のメンバーも交代でクライミングして、みんな上に立って、僕は三番目でした(^^;
Posted by ユウ_zetterlund
at 2008年05月21日 21:59

★涼月 さん★
山岳用にするか、バックパッキング用にするか、悩みどころですね。でも悩んでいるときって、楽しいんですよね♪
山岳用にするか、バックパッキング用にするか、悩みどころですね。でも悩んでいるときって、楽しいんですよね♪
Posted by ユウ_zetterlund
at 2008年05月21日 22:01

★風さん★
そうです。レビュファの赤いソックスと紺色の伸縮性あるのタイトフィットのニッカボッカをずーっと真似してました(^^;
そうです。レビュファの赤いソックスと紺色の伸縮性あるのタイトフィットのニッカボッカをずーっと真似してました(^^;
Posted by ユウ_zetterlund
at 2008年05月21日 22:03

★ダミアン さん★
高度って不思議なもので、たとえば50メートルより数百メートルのほうが怖くなかったりします(^^;;
高度って不思議なもので、たとえば50メートルより数百メートルのほうが怖くなかったりします(^^;;
Posted by ユウ_zetterlund
at 2008年05月21日 22:04

★fumi さん★
年齢はノープロブレムではないでしょうか。
メールしてください。いつでもOKです。手始めにどこかのゲレンデでいっしょに登りましょう♪
年齢はノープロブレムではないでしょうか。
メールしてください。いつでもOKです。手始めにどこかのゲレンデでいっしょに登りましょう♪
Posted by ユウ_zetterlund
at 2008年05月21日 22:06

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