2009年12月24日
冬キャンプ

別の記事として以前アップしたのだが、ボクがまだ16歳の頃。夏休み中の8月中旬。同じ高校山岳部の友人と二人で南アルプスを縦走するため北岳に登ったときのこと。
経験の浅かったボクらは、ちょうど近づいてきていた寒冷前線の存在を過小評価するという判断ミスを犯ししてまった。広河原から北岳の肩のテント場に向かう行程半ばで風雨が激しさを増し、横殴りの雨が小石の礫のような痛さで顔に当たる。さらには息もできないほどの暴風となり、とうとう稜線に出た瞬間に40キロ近くの荷を背負った体がふわりと浮かんで、あわや飛ばされそうになってしまった。風速は40メートルを超えていた。
息ができないばかりか立って歩くことすらできず、這うように耐風姿勢をとり、暴風の合間合間で歩き、途中でとうとうビバークを余儀なくされた。激しい風雨は夜半まで続き、ボクらは一睡もできずに絶えずテントを内側から支えたり、頻繁に張り綱を補強したりするため、雨具を着たままシュラフに入っていた。
テントの中は水没状態で、床に水がたまっている中にぐしゃぐしゃに湿ったシュラフがある、という状況。その暴風雨は夜半に収まり、今度は想像を絶する寒さが襲ってきた。ヘッドランプの光の中、吐く息が真っ白になり、次第にテント内が霧氷でキラキラし始めた
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Posted by ユウ_zetterlund at 11:09│Comments(0)
│山キャンプ
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