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2008年05月29日

OPINELのナイフ

OPINELのナイフ

【逸品CLUB №12】OPINELのナイフ


僕は気心の知れた友人には、誕生日などの機会にナイフ・・・それもフランスのOPINEL(オピネル)を贈ることにしている。だからなのか、クリスマスなどにナイフをプレゼントされることも多く、今ではバック、ビクトリノックス、柄に彫刻が施されたアメリカ製のナイフ・・・などなど、かなりの本数を所有することになってしまった。

本当は「OPINELの何番が欲しい?」と聞いてくれると、もう小躍りしたくなるほど嬉しいのだけれど・・・№8が2本もあるので、できれば№6か№7が欲しと思っている。

さて、このOPINEL。僕が友人に気軽にプレゼントできるのだから高いわけがない。たかだか一本千円ちょっとで買うことができるのだ。じゃあもっと高級なものをあげれば、と思われるかもしれないけれど、OPINELは十分に素晴らしいナイフで、これさえあれば、もう他のナイフはいらないという気分にさえさせてくれるのだからウレシイ(笑)

そのうえOPINELは、MOSSテント同様に「ニューヨーク近代美術館」にも収蔵されており、加えてロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館による「世界で最も美しい100の製品」にも選出されている。つまり世界が認めた逸品ということ。

しかし逸品だから愛用している、ということではなくて、持っていたい気分にさせてくれる・・・ブナの天然木のハンドル、独特のデザインのブレード(刃)、そしてシンプルな構造。通常のナイフと違って、これは刃を出して、根元のリングを回してロックするというなんとも原始的な仕組み。これがまたいいんです。

柔らかな曲線を持つブナの天然木のハンドルは、しっくりと手に馴染み、使い込むほどに飴色の素晴らしい色に仕上がってくる。ブレードだって、見れば見るほど独特な形状であることが見えてきて、そんじょそこいらの工業製品的なデザインとは何かが違うぞ、という気にさせてもくれる。もちろんOPINELは大量生産の工業製品なのだけれど。

理由は多分にルーツにあるのだろうか。フランスの野鍛冶であったジョセフ・オピネルが、1890年に作り出したフォールディングナイフを原点に、基本的なデザインを変えずに現在に至っている。知人の登山家や怪談CLUBの“丹沢で幽霊を車で轢いた”記事に登場するフライフィッシャーマンのS氏など、多くの知人友人たちのザックのポケットに、このナイフは収まってもいる。

OPINELのナイフ
さて、サイズのバリエーションは、一般的に№2~№12。仕様としては№2~№5は刃が炭素鋼で、リングのロック無し。№6~№12は炭素鋼とステンレス鋼の二種。このうち、ショップでよく見かけるのが№8~№12。僕が持っているのは№8、№12の炭素鋼モノ。やっぱり原点はこれでなくちゃネ。

錆びにくいのはステンレスだけれど、切れ味にこだわると炭素鋼。ダッチの原点が鋳鉄であるLODGEであるのと同じだ。ダッチオーブンといえば鋳物、ナイフといえば炭素鋼。LODGEを選ぶ人は、きっとブナの無垢材のハンドルと炭素鋼のOPINELを手にしたときに、LODGE同様に歴史と伝統を所有する、という何ともいえない無常の喜びを感じてしまうに違いない。

以前は№4か5、№10も持っていましたが、ほとんど出番がないうちに紛失してしまいました。結局手元に残ったのが、携帯ナイフとして便利な№8と、キャンプで包丁として使用している№12。この№12には、伝統的な男のツールとしての背景もあって、フランスでは軍隊入隊時に№12が支給されます。

ナイフとしてだけでなく包丁としても使える大きめのOPINELで調理していると、僕などは、もうそれだけで“あーキャンプに来ているんだなぁ”という、喜びを感じてしまう。なんだか、いつまでも下ごしらえをしていたくなる、不思議なツール。

ハンドルに刻印されているマークは、通称“クラウンド・ハンド”と呼ばれ、オピネル家が鍛冶をしていた町に建つ“サン・ジャン・ド・マリアンヌ聖堂”の参事会の紋章を原型とし、3本の指を立てた右手は、洗礼者ヨハネがキリストに洗礼を施した時の手の形と云われている。

伝統とか歴史とか、機能一辺倒でないところに、持つ喜びを感じさせてくれる。OPINELとはそんな折りたたみナイフだ。


OPINELのナイフ


OPINEL(オピネル) オピネルフォールディングナイフ#8
OPINEL(オピネル) オピネルフォールディングナイフ#8

これが№8。大きすぎず小さすぎず、手のひらにぴったりフィットするサイズのオピネル。ブナの無垢材のハンドルがいい味出してます。またブレードはステンレスではなく、切れ味のいいカーボンスチール(炭素鋼)。切れなくなったらシャープナーで研げば復活します。使えば使うほど、いい味でます。

OPINEL(オピネル) フォールディングナイフ#12
OPINEL(オピネル) フォールディングナイフ#12

で、こちらが大きめの№12。フランス軍入隊で支給される伝統的サイズです。アウトドアで様々使用するには機能的で用途が最も広いと思います。僕はこれを、もっぱらクッキングに愛用しています。ですから包丁は持参しません。№12で下ごしらえすることを考えるだけで、料理するのが待ち遠しくなってしまいます(^^;; それと・・・肉を切るのであれば、芸術品のように研ぎすぎてしまうと、かえって切れにくくなってしまいます。刃先に目に見えに程のぎざぎざがあると肉の脂肪がついても切れ味はかわりません。僕は仕上げの研ぎに、砥石と直角に刃をあててコシコシします。イメージとしては十字架の長いほうが砥石、そして短いほうがナイフのブレード、といったかんじです。これは日本刀の原理といっしょで、斬り合いとか合戦前に、武士が庭の砂山に刀をグサグサと突き立てて刃先をぎざぎざにするのと同じです(^^;;

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ファミリーキャンプはクッキングパパ的な手作り料理。登山はドライフーズ系。ではバックパッキングとかソロキャンプの時はどうするか?これは、いつもの悩みの種。。あまりにも味気な...
ソロキャンプの15分クッキング【† ClubNature †】at 2008年06月16日 19:00
この記事へのコメント
たぶん12番だと思うのですが,カッコだけで買っちゃいました。
キャンプ時は,いつもバッグに忍ばしていますが,一度も使ったことが無いという,体たらく。
この記事読んで,改めて,このナイフのよさを実感しました。
ロック部分をもう少し軽く回せるといいなあといつも思います。
僕が持っているものは,結構硬いんです。
Posted by 掘 耕作 at 2008年05月29日 14:53
ずいぶん昔に使っていましたが、現役を退いています。
今はナタと刺身包丁が一軍登録されています(笑)

とりあえず、どちらもブレードはハガネです(^^;)
Posted by ジープ乗り at 2008年05月29日 15:51
OPINELのナイフ・・以前から気になってたんですけど~
欲しくなっちゃいました・・魚も下ろすのには、向いてますかね?
Posted by チャイ at 2008年05月29日 16:05
意外とリーズナブルな価格なんですね。もっと高いものかと思ってました。
Posted by kimatsu at 2008年05月29日 18:21
小生このナイフ持っとりますよ こんなに番号があったとはビックリです 安かったのでかなりいい加減な扱いしておりまして これからは丁寧に使っていこうと 反省~
Posted by 風 at 2008年05月29日 18:51
ず〜っと昔から(25年前)何時も側に有った。形が良いのと値段に魅かれた。それから何年後かこれがオピネルと言うポピュラーなナイフと知った。機能がデザインと成り、デザインが機能と成る。使って良かった物は最終的にそう言った物だった。
Posted by ノブ at 2008年05月29日 21:20
★掘 耕作さん★
僕の№12もリングがとても硬いです。包丁代わりですのでオリーブオイルを垂らしたら、さらに滑って回しにくくなってしまいました(^^;;
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:24
★ジープ乗り さん★
え・・・キャンプ場で刺身包丁なんて、カッコよすぎではないですか(^^ 僕は、刺身包丁、触れたことすらありません。現役を引退させる前に、OPINELで刺身を作ってみようと思います(笑)
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:28
★チャイ さん★
これで問題なくアジの三枚おろし、できました(^^ 塩焼きように、エラ取りも、横腹からワタ取りもOKです♪
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:29
★kimatsu さん★
そうなんです、手頃なんです。なにせフランス版肥後守ですから(^^;; この価格だからプレゼントに躊躇なく選べますし・・・
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:31
★風さん★
もしかしたら、全てをラインアップしているマニアな方もいらしゃるかもしれませんね。僕はコレクションはしないので、オイル・ストーンとかシャープナーを買っちゃいます♪
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:33
★ノブさん★
気が付いたら使っていた・・・道具との、そういう出会いっていいですよね。僕のそういう出会いはノルディカの登山靴とカリマーのアタックザックでした(^^
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月29日 22:34
ん~~わたしは~Buckナイフでする~ シャープナーもバック~ 缶詰がナイフで開けられる~というコマーシャルでバックにしちゃったでする オピネル、、、すこ~しほしいかもです
Posted by たるたる at 2008年05月30日 09:52
ナイフ何を買おうか迷ってたところだったんですよぉ^^
オイラにとってタイムリーな記事でした

ユウさんもお薦めなら決まり^^v
Posted by simojisimoji at 2008年05月30日 12:21
ユウさん、お久しぶりです。ステンレスタイプを持ってますが、意外と切れ味がいいですね。わが家の食卓ではパン切り用に使ってます。リングの口の開いている側に親指を当てて、リングを押し開くようにまわすと少しスムーズに回せますよね。
Posted by ろんがあ at 2008年05月30日 19:30
★たるたる  さん★
BUCKがあるのであれば、OPINELは我慢したほうがいいかと(^^;; BUCKが使えなくなったらのほうが、いいと思います。
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月31日 21:54
★ simojiさん★
タイムリーでしたね♪ とくにちょっと大き目のナンバー2はキャンプ用に使い勝手いいですよ。
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月31日 21:55
★ろんがあ さん★
どうもご無沙汰です。お元気ですか?最近ブログ更新されていないので、心配していました(^^ ハーモニカの次の記事、お待ちしています♪
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年05月31日 21:56
何度かショップで見かけたことあったのですが、そんなに気にしてませんでした(笑)

今使用しているのはブランド不明の五徳ナイフなので、そろそろ・・・・・・・・・・と気にしていたところの記事だったのでナイスなタイミングでした。

ふたつ買っても、と思っているので、8番か12番のどちらかになるとおもうのですが、12番は包丁がわりとのことなので、かなりの大きさになりますか?

どうせならクッキングにも使って、道具を減らしたいと思っていますので、お時間のあるときにでも画像見せていただけたら、なんて勝手な希望です。。。。すいませーん。

ナチュラムの画像を見たのですが、どれも同じ画像を流用しているようでしたので(--;;;
Posted by fumi at 2008年06月01日 22:48
★fumiさん★
どちらがオススメか、と言われたら・・・僕の個人的な好みで言えば12番です♪
そのうちネタがなくなったらUPしてみます(^^
Posted by ユウ_zetterlundユウ_zetterlund at 2008年06月02日 20:59
こんにちわ。
とても参考になりました。
道具ひとつひとつに、こだわりと愛情を持つって、いいですよね。
いつか私も愛用ナイフを持ちたいと思いました。
Posted by ヤタマン at 2008年06月16日 21:03
★ヤマタン さん★
これは、伝統があるのに、非常に安くて素晴らしいです(^^ 安くても、切れ味が落ちた時に砥ぎなおせば、すぐにシュパッと切れ味復活!たぶん、一生ものかもしれません♪
Posted by ユウ_zetterlund at 2008年06月16日 21:46
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