2008年12月12日
大好きな場所“秘密のキャンプサイト”でラーメン作り
※12月13日 18時36分:多くの方より公表しないで欲しいとのご要望があったため、地名を伏せることにしました。
まず、この場所について偉大な先人の言葉を借りたい。三島由紀夫の作品に「岬にての物語」という短編があり、三島はその中で「秘密のキャンプサイト」のことを「鷺浦(さぎうら)」と名を替え綴っている。
以下はその見事な書き出しの一文。つらつらと文字を目で追うごとに、ボクが見たあの夢のような光景がみるみる蘇る。そこには情緒豊かに、抑えられた筆致で次のように語られる。
房総半島の一角に鷺浦(さぎうら)というあまり名の知られぬ海岸がある。類いない岬の風光、優雅な海岸線、狭いがいいしれぬ余韻をもった湾口の眺め、たたなわる岬のかずかず、殆んど非の打ち処のない風景を持ちながら、その頃までに喧伝されて来た多くの海岸の名声に比べると、不当なほど不遇にみえる鷺浦は、少数の画家や静寧の美を愛する一部の人士の間にのみ知られていて、その誰にとっても、不遇なままの鷺浦が愛の対象であったので、世に紹介する労をとる人はなく、又知人にさえ洩らすまいと力めている人さえあった。
だが鷺浦が世に知られぬ理由は、美を保護せんとするこの種の人々の秘密結社・フリーメイソン的な態度にのみあるのではなく、ここの風景そのものに一種隠逸の美、世の盛りにあって明媚な風光をば酒宴の屏風代りに使おうと探している人々の目には何か容易に肯(がえ)んじ難いものを与える美が、潜在する点にあったのではなかろうか・・・云々。
こう書かれるように、あまりの美しさゆえに愛の対象として人に教えず、守られてきた場所を、こうしてブログで大々的に書くことに、なんとなく後ろめたいものを感じつつ記事を進めることに・・・
続きはこちらへ(Blog引越し中)

以下はその見事な書き出しの一文。つらつらと文字を目で追うごとに、ボクが見たあの夢のような光景がみるみる蘇る。そこには情緒豊かに、抑えられた筆致で次のように語られる。
房総半島の一角に鷺浦(さぎうら)というあまり名の知られぬ海岸がある。類いない岬の風光、優雅な海岸線、狭いがいいしれぬ余韻をもった湾口の眺め、たたなわる岬のかずかず、殆んど非の打ち処のない風景を持ちながら、その頃までに喧伝されて来た多くの海岸の名声に比べると、不当なほど不遇にみえる鷺浦は、少数の画家や静寧の美を愛する一部の人士の間にのみ知られていて、その誰にとっても、不遇なままの鷺浦が愛の対象であったので、世に紹介する労をとる人はなく、又知人にさえ洩らすまいと力めている人さえあった。
だが鷺浦が世に知られぬ理由は、美を保護せんとするこの種の人々の秘密結社・フリーメイソン的な態度にのみあるのではなく、ここの風景そのものに一種隠逸の美、世の盛りにあって明媚な風光をば酒宴の屏風代りに使おうと探している人々の目には何か容易に肯(がえ)んじ難いものを与える美が、潜在する点にあったのではなかろうか・・・云々。
こう書かれるように、あまりの美しさゆえに愛の対象として人に教えず、守られてきた場所を、こうしてブログで大々的に書くことに、なんとなく後ろめたいものを感じつつ記事を進めることに・・・
続きはこちらへ(Blog引越し中)
Posted by ユウ_zetterlund at 14:00│Comments(0)
│【アウトドア遊び】
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。