2009年02月09日
天然硫黄泉がかけ流される千葉の秘湯 白岩温泉
千葉県の山深い奥房総には、住所がふたつ存在する温泉がある。
野田知佑氏が愛犬ガクと過ごした亀山湖のさらに奥地の奥房総にひっそりと建つ温泉宿・白岩温泉がそれだ。地元では“国境の宿(くにざかいのやど)”とも呼ばれていて、旧君津郡と旧安房郡との郡境にまたがって建っている。
地形図を眺めていると、白岩温泉のすぐ近くには“湯滝”という地名があるのに気づく。調べてみると、谷間に入り組んで流れる小櫃川の川底の岩の割れ目から天然硫黄泉が湧き出していて、そのために湯滝と呼ばれているのだとか。
昔はこの湯滝周囲は県下有数の木炭生産地で、焼きあがった木炭を背負子で担いだり牛に背負わせ、小櫃川を道路代わりに使用して集荷場まで往来したという。川底を眺めてみると、凹凸のほとんどないまっ平らなナメの川底を透明な水が音も無く滑るように流れている。
陸地はどこもかしこも藪が生い茂るため、昔の山の往来は沢が道として使用されていた、ということの名残でもある。丹沢はもちろんのこと、秩父でも登山道は沢にとられていた。だからどんな枝沢・支流であってもたいていは名がつけられている。沢は天然の登山路だ。そういえば北アルプスでも、かつての山人らは黒部を源流部まで詰めあがるルートを経路としていた。
さて、白岩温泉は、その昔、日蓮上人が体を癒したと云われる秘湯で、泉質は天然硫黄泉。
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Posted by ユウ_zetterlund at 10:09│Comments(0)
│【アウトドア遊び】
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