2008年07月08日
アルコールストーブ昔も今も
かれこれ30年近く前。僕がまだ少年だった頃の話。
親の山岳会仲間の方に初めて本格的な登山に連れて行ってもらいました。本格的とは云っても、所詮山経験のない小学生を連れて行く山だから、トレッキングのようなものです。僕は、現在、トランギアやメタ、エスビットが好きですが、おそらくその原点はこの登山にあったような気がします。この最初の登山で見たのがアルコールストーブです。時々、プス・・・ブツブツとかすかな音を立てながら炎も見せずに燃えるストーブの面白さ。
それで、帰宅するなり、手に入るもので山の真似事をしていました。父親がコーヒーで使っていたアルコールランプを持ち出し、お茶の空き缶を利用して飯盒炊飯ならぬ缶詰炊飯。これはぐつぐつ煮立って、最後にはおかゆのような、ノリのような・・・そんな食べ物ができあがりました。ここにノリの佃煮を入れて食べたのですが、裏庭で親に隠れて食べる初めての野外料理の美味さときたら、格別でした。
中学に入学する頃には両親の知り合いの山岳会の大人たちと登山するようになり、最初に手に入れたストーブがケロシン(灯油)のホエーブス。同じ時期に購入したコッヘルに、偶然付属していたのがメタクッカーなるものでした。これはクッカー内に収納できる小さなアルミゴトクで、真ん中に固形燃料メタを乗せて簡易ストーブになるというもの、
友人と出かけた山のテント場で、ホエーブスをメタでプレヒートする僕を尻目に、友人はアルコールストーブを取り出すやいなや着火し鍋を火にかけました。僕がようやく点火しコッヘルを火にかけると、すでに友人はサッポロ一番の乾麺を投入するところ。火力は圧倒的でも、それが絶対ではないのだな、とこのとき思い知りました。友人が威力を見せつけたそのアルコールストーブがトランギアでした。
この一件以来、僕はソロ登山のときはアルコールストーブを携帯するようになったというわけです。いっぽうで仲間との登山の際の、やや大きめのコッヘルによる調理にはマナスルを使っていました。ケロシンストーブをテント内で使用していて、プレヒートミスにより、めらめらと立ち昇る炎はテントを燃やしそうでちょっと怖いですが、アルコールストーブはそんな心配もありません。無風状態のテント内で炎も煤も出さずに静かに燃えます。なによりも、アルコールストーブはメタ・エスビットよりも低コストのうえ、安全性に優れた究極のストーブのひとつ。
最近は、携帯性の面(アルコールはかさばるので・・・^^; )から、ソロ登山や沢登の際にはエスビットポケットストーブとネイチャーストーブばかりを持ち歩いています。故障せず、いざとなったらネイチャーストーブは風防として使えます。自作の風防もありますが・・・かなりの手抜きなのでここに掲載するのははずかしいです(^^; メタクッカーは何度か使用しましたが、風防の穴が大きすぎてほとんど使い物にはなりませんでした。もしかしたらハロマークデザイン・アリゾナストーブのように、シェラカップの中に入れて使用するのでしょうか。今となっては、よくわかりません。
ちなみに画像はミリタリートランギア アーミーストーブセット。セット内容は2-part mess tin、Stand/windshield、Burner、Fuel bottle。なかなかカッコイイですね。これが現在セール特価ということで、なんと9ドル95セント!!! 130円換算で1293円・・・1300円、安いですね~。日本は中間業者が利益を取りすぎじゃないの?、と思ってしまいます(^^;;
ClubNatureメインはこちら
親の山岳会仲間の方に初めて本格的な登山に連れて行ってもらいました。本格的とは云っても、所詮山経験のない小学生を連れて行く山だから、トレッキングのようなものです。僕は、現在、トランギアやメタ、エスビットが好きですが、おそらくその原点はこの登山にあったような気がします。この最初の登山で見たのがアルコールストーブです。時々、プス・・・ブツブツとかすかな音を立てながら炎も見せずに燃えるストーブの面白さ。
それで、帰宅するなり、手に入るもので山の真似事をしていました。父親がコーヒーで使っていたアルコールランプを持ち出し、お茶の空き缶を利用して飯盒炊飯ならぬ缶詰炊飯。これはぐつぐつ煮立って、最後にはおかゆのような、ノリのような・・・そんな食べ物ができあがりました。ここにノリの佃煮を入れて食べたのですが、裏庭で親に隠れて食べる初めての野外料理の美味さときたら、格別でした。
中学に入学する頃には両親の知り合いの山岳会の大人たちと登山するようになり、最初に手に入れたストーブがケロシン(灯油)のホエーブス。同じ時期に購入したコッヘルに、偶然付属していたのがメタクッカーなるものでした。これはクッカー内に収納できる小さなアルミゴトクで、真ん中に固形燃料メタを乗せて簡易ストーブになるというもの、
友人と出かけた山のテント場で、ホエーブスをメタでプレヒートする僕を尻目に、友人はアルコールストーブを取り出すやいなや着火し鍋を火にかけました。僕がようやく点火しコッヘルを火にかけると、すでに友人はサッポロ一番の乾麺を投入するところ。火力は圧倒的でも、それが絶対ではないのだな、とこのとき思い知りました。友人が威力を見せつけたそのアルコールストーブがトランギアでした。

最近は、携帯性の面(アルコールはかさばるので・・・^^; )から、ソロ登山や沢登の際にはエスビットポケットストーブとネイチャーストーブばかりを持ち歩いています。故障せず、いざとなったらネイチャーストーブは風防として使えます。自作の風防もありますが・・・かなりの手抜きなのでここに掲載するのははずかしいです(^^; メタクッカーは何度か使用しましたが、風防の穴が大きすぎてほとんど使い物にはなりませんでした。もしかしたらハロマークデザイン・アリゾナストーブのように、シェラカップの中に入れて使用するのでしょうか。今となっては、よくわかりません。
ちなみに画像はミリタリートランギア アーミーストーブセット。セット内容は2-part mess tin、Stand/windshield、Burner、Fuel bottle。なかなかカッコイイですね。これが現在セール特価ということで、なんと9ドル95セント!!! 130円換算で1293円・・・1300円、安いですね~。日本は中間業者が利益を取りすぎじゃないの?、と思ってしまいます(^^;;
ClubNatureメインはこちら
Posted by ユウ_zetterlund at 15:34│Comments(14)
│★記憶のかけら
この記事へのコメント
これだけついてお値段10ドル以下!これはお得ですね!(TVショッピングみたいですかね、、^^)
裏庭でこそっと炊いたお茶缶飯ごう炊さん、、いいお話です♪
ネイチャーストーブを風防として利用というのは目からうろこでした。軽量なチタン製ネイチャーとか出るともっとうれしいですね。
裏庭でこそっと炊いたお茶缶飯ごう炊さん、、いいお話です♪
ネイチャーストーブを風防として利用というのは目からうろこでした。軽量なチタン製ネイチャーとか出るともっとうれしいですね。
Posted by kimatsu at 2008年07月08日 16:22
アルコールバーナー系の話題が続きますねえ。
ファミキャンの撤収時の料理用(湯沸かし用)に使ったことがあるのですが,沸騰させるのにえらい時間がかかったんですよね。
ストームクッカーとかも考えたことがあるんですが,二の足を踏んでいます。
ナチュラムで,ストームクッカーが安いですが,モデル末期なのかなあ?
ご存じないですか?
ファミキャンの撤収時の料理用(湯沸かし用)に使ったことがあるのですが,沸騰させるのにえらい時間がかかったんですよね。
ストームクッカーとかも考えたことがあるんですが,二の足を踏んでいます。
ナチュラムで,ストームクッカーが安いですが,モデル末期なのかなあ?
ご存じないですか?
Posted by 掘 耕作
at 2008年07月08日 17:31

貧乏性なものでトランギア、単体で買ってしまいました。
風防などもいっしょに買っておけばよかったと、今更ながら後悔してます。キッチンのアルミの板を風防代わりにしております。
ユニフレームでしたか?
他社から似たようなストーブ出てましたよね。とても気になっております(笑)
風防などもいっしょに買っておけばよかったと、今更ながら後悔してます。キッチンのアルミの板を風防代わりにしております。
ユニフレームでしたか?
他社から似たようなストーブ出てましたよね。とても気になっております(笑)
Posted by fumi at 2008年07月08日 18:01
ワタクシ、年間に行くキャンプのほとんどをアルコールバーナーでまかなっております〜
が、先日のキャンプで久々にエスビットを使って、ちょっと見直したところでした。
いやぁ、使えますよねーエスビット。
が、先日のキャンプで久々にエスビットを使って、ちょっと見直したところでした。
いやぁ、使えますよねーエスビット。
Posted by いのうえ
at 2008年07月08日 19:25

これは魅力的ですが
ダッチオーブン使えないものね
というか
バックパッキングにダッチ持ってくか~!?
だよねフツー(^^ゞ
ダッチオーブン使えないものね
というか
バックパッキングにダッチ持ってくか~!?
だよねフツー(^^ゞ
Posted by kenT at 2008年07月08日 21:58
アルコールストーブは以前から気になってはいたものの、利用シーンがイメージできず購入に至ってません。
所詮オートキャンパーなのでそこまでの携帯性は必要ないんですよね。
エスビットを炭火熾し用に使ってるくらいなので(^^
所詮オートキャンパーなのでそこまでの携帯性は必要ないんですよね。
エスビットを炭火熾し用に使ってるくらいなので(^^
Posted by raccoon at 2008年07月09日 01:04
使用用途によっていろいろあるものですね。
オートでは使うことないでしょうけど、緊急用なんかにあってもいいかな。
オートでは使うことないでしょうけど、緊急用なんかにあってもいいかな。
Posted by ダミアン at 2008年07月09日 05:02
★kimatsuさん★
ネイチャーストーブ、ほかにも炭の火おこしで重宝します♪ チャコールスターター必要ないです(^^;; 上昇気流の起きるチムニー型であれば、太いアルミボトルをカットした筒でも火起こしラクラクです。
茶筒での炊飯、途中まではものすごくいいかんじだったんですよね(^^;;
ネイチャーストーブ、ほかにも炭の火おこしで重宝します♪ チャコールスターター必要ないです(^^;; 上昇気流の起きるチムニー型であれば、太いアルミボトルをカットした筒でも火起こしラクラクです。
茶筒での炊飯、途中まではものすごくいいかんじだったんですよね(^^;;
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:04
★掘 耕作さん★
ストームクッカーはキャンプ仲間が持っているのですが、これを使用すると、アルコールストーブとは思えないほどの、強力な火力になり、驚きました。
でも、あのサイズなので・・あまり、活躍してません(^^;;
そんなに安いんですか?! なぜでしょうね? ちょっと見てきますね。もしかしたらこの機会に購入するかもしれません(^^
ストームクッカーはキャンプ仲間が持っているのですが、これを使用すると、アルコールストーブとは思えないほどの、強力な火力になり、驚きました。
でも、あのサイズなので・・あまり、活躍してません(^^;;
そんなに安いんですか?! なぜでしょうね? ちょっと見てきますね。もしかしたらこの機会に購入するかもしれません(^^
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:09
★fumi さん★
他社からも出てますね~
スペックを見たところ、ほぼ同様の仕様ですね。同じであれば、伝統と歴史を選んで正解ではないでしょうか(^^ 好みもありますけど・・・
他社からも出てますね~
スペックを見たところ、ほぼ同様の仕様ですね。同じであれば、伝統と歴史を選んで正解ではないでしょうか(^^ 好みもありますけど・・・
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:10
★いのうえ さん★
放置民流は、そうですよね~♪ さすがです。そのうちキャンプの原点を見出しそうですね(^^ お茶で言えば・・・千家に対する藪内流、のようなイメージです。勝手に妄想、なんですけど(笑)
エスビット使えますよね! でも固形燃料のコスト、つもり積もると、馬鹿にならないです(^^;;
放置民流は、そうですよね~♪ さすがです。そのうちキャンプの原点を見出しそうですね(^^ お茶で言えば・・・千家に対する藪内流、のようなイメージです。勝手に妄想、なんですけど(笑)
エスビット使えますよね! でも固形燃料のコスト、つもり積もると、馬鹿にならないです(^^;;
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:15
★kenTさん★
ダッチは・・・キツイかもしれないですね(^^;; そんな場合は、やっぱり焚き火に、木の枝でトライポッド組む、というのはどうでしょう(^^?
ダッチは・・・キツイかもしれないですね(^^;; そんな場合は、やっぱり焚き火に、木の枝でトライポッド組む、というのはどうでしょう(^^?
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:16
★raccoonさん★
オートキャンプだと、アルコールストーブは非現実的ですよね。シンプルキャンプを追及しつつも数百グラムの軽量化をする必然性がないですし(^^;;; 僕もオートでこれを使用するときは、趣味嗜好としてのケースが多いです。
オートキャンプだと、アルコールストーブは非現実的ですよね。シンプルキャンプを追及しつつも数百グラムの軽量化をする必然性がないですし(^^;;; 僕もオートでこれを使用するときは、趣味嗜好としてのケースが多いです。
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:19
★ダミアン さん★
緊急用であれば、エスビット+ポケットストーブという手もあります(^^ あれはコンパクトでいいですよ♪
緊急用であれば、エスビット+ポケットストーブという手もあります(^^ あれはコンパクトでいいですよ♪
Posted by ユウ at 2008年07月09日 09:20
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。