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2007年06月14日

キャンプで聞くクラシック・Best10

キャンプで聞くクラシック・Best10


我ながら、可笑しなタイトルです。キャンプで聞くクラシック?ん?キャンプに行ってまで音楽なんか聞くのか?なんてお思いでしょうね(^^;;

実は前々回の記事、南アルプス三景園のコメントをヒントにしています。ご存知のように南アルプスの白州は三上博さん主演の“”それが答えだ!というドラマのロケ地になっています。このドラマは“のだめカンタービレ”に登場する、指揮者をひたすら目指す千秋の将来を彷彿とさせます・・・
【ベストテンは一番下に掲載しました】


ストイックなまでに、自分の音楽を追求する主人公の指揮者(名前は忘れました)役の三上博は、名声はあるものの千秋のようにオーケストラと事あるごとに衝突。そしてとうとう追い出されてしまい帰国。傷心を抱えたまま帰国した彼は美しい山里の別荘に引きこもってしまいます。

その山村こそ三景園の周辺エリア、白州です。三上博はひょんなことから地元の学校のオルガンだったかピアノだったかを修理し、音楽室でひとりピアノを爪弾くのですが、それをこの学校の教師が目撃。あまりの演奏に三上にブラスバンドの指導を依頼する・・・そして、その熱意に応えて指導を開始するも、彼の作品第一の姿勢や容赦のない言葉で、とうとう生徒と反目・・・というような、まさに千秋VSオケの対立と和解のベースここにあり、といったドラマでした。

この中で白州の美しい山並みと田園風景の映像のバックに流れていたのはマーラーの交響曲五番。ほんとうにうっとりするような情景でした。実はロケ地が白州というのはfumiさんから聞いて知ったのですが、そう思って振り返れば、三景園をベースにあちこち散策した風景の中に、確かに見覚えのある光景がありました(^^;

キャンプで聞くクラシック・Best10
これは休暇村・那須キャンプ場から撮影した那須岳上空の雲。まさにマーラー5番の第一楽章のイメージ(^^;

そんなわけで(笑)もしもキャンプの風景にクラシックをBGMとすれば、どんな曲が合うのかな、と思いついたのがこの記事。クラシックは、風景や情念、思いや物語を音に紡いだもの。リヒャルトシュトラウスの“アルプス交響曲”はアルプス登山を交響曲で表現したものだし、ドビュッシーのベルガマスク組曲はイタリアのベルガマ地方への旅を音にスケッチしたもの・・・まさに音のスケッチブックです。そんなに難しいものではなく、むしろ音を聞いてそこからどんな光景が脳裏に浮かぶのかを楽しむ、気持ちよいものです。

さて、ではキャンプに相応しい曲を思いつくままランダムに・・・

北欧のショパンとも云われるグリーグの美しい作品が“春に寄す”。これは彼が生涯の折々に書いたピアノ小品を6~8曲を1集としてまとめたもので、全部で10集あります。曲数でいえば66曲。叙情小品集と呼ばれています。このうちの第3集の第6曲目がこれ。長い冬の後に訪れる、北欧の遅い春の訪れを曲にした作品で、透明な北欧の青い空気の上から太陽のキラキラ粒が降り注ぐ・・・春に目覚める白樺など北欧の自然の息吹が満ちているようで、大好きです。

三景園で聞くなら・・・まずはメンデルスゾーンの“浮雲”。絵も得意とした彼は、移ろい行く景観や心象風景をピアノ小曲というかたちで音にスケッチしました。それが“無言歌集”。このなかの第4集作品53番の第2曲”浮雲”はまさに三景園の穏やかな風景そのもので、清流が流下する明るい高原の空高く、雲が甲斐駒の風に乗って流れ行くさままで見えてきそうです。

次に合いそうなのが、バッハの“プレリュード”。平均律クラヴィーア曲集・第1巻の巻頭に飾られるハ長調の非常に美しい曲です。ちなみに、この曲をそのまま伴奏に用いて作られたのが、グノーによる“アヴェマリア”です。あまりにも美しい音の調和は上高地の景観にも当てはまりそうです。

ほかには・・・すこーんとした気持ちの良いキャンプ場にうってつけの曲をイメージすると・・・たとえばメヌエットのような曲調が合うのかな、ということでハイドンの“メヌエット・ハ長調”とかモーツアルトの“メヌエットニ長調”なんか、いいですね!これを白州・大武川の水辺で聞いたら、まさに夢の国そのものです。

次に、レイクカヤック・キャンプのときはリストです。「巡礼年報」という4巻のピアノ曲集があって、気分はその第1巻。スイスと題された1巻の中の第4曲めです。“泉のほとりで”(まさにそのまま ^^;)、と命名されるこの曲はまさに美しい泉を音で紡いだ詩のような音楽です。

では道志の森は?・・・といえば、これは広葉樹と針葉樹が入り混じるちょっと暗くて幻想的な雰囲気なので、たとえばアイレンベルクの“森の水車”とか、シベリウスの“樅の木”なんか雰囲気です。樅の木は、ピアノ小品集「木の組曲」の第5曲目。道志の森のみずみずしいばかりの美しさに通じるものがあります。いくぶん、道志の森よりも明るめですが・・・暗めより、気持ちいいです。

これ以外に心地よい草原や白樺の下で聞くと、ほんとうに心にジンと熱いものがこみ上げてきちゃうのが、ショパンの”別れの曲”。あまりにも美しすぎるその旋律と、あまりにも美しい自然がぴったりと合わさると感動ものです。

ショパン自身が「これほどまでに美しい曲は今まで書いたことがない」と言っているほどの曲で・・・切なく甘い主題に始まり、それがやがて高揚し、そこにさざ波のように主題の旋律が戻ってくる・・・ああ、美しすぎっ!

もちろん、ショパンの“幻想即興曲”も気持ちいいです。左指が6連符を刻む間に右手が16分音符を8つ刻む小気味いい幻想的な曲。速度が次第にゆったりとした牧歌的なものに変化し・・・これも気持ちいいんですよね。

あとfumiさんの言っていたマーラーですが、彼は夏休みを利用して作曲していた趣味の作曲家。ですので、彼の交響曲にはキラキラした夏の気持ちいい景色が香ります。まぶしいまでの明るさ、美しさに、聞いているとなぜか理由なく感動がこみ上げてしまい、仕事などで疲れているときなど、その美しさに涙がでるほどですよ(^^; 派手さが好きであれば、ベルリンフィル&カラヤンの演奏が最適です。

ということで、じゃじゃーん。独断で選んだベストテンの発表です!

キャンプで聞くクラシックBEST10
1:「浮雲」(メンデルスゾーン)
2:メヌエット・ハ長調(ハイドン)
3:メヌエットニ長調(モーツアルト)
4:「別れの曲」(ショパン)
5:交響曲5番・第四楽章「アダージョ」(マーラー)
6:平均率クラヴィーア曲集・第1巻「プレリュード」(バッハ)
7:叙情小品集・第3集の第6曲目「春に寄す」(グリーグ)
8:交響曲第四番・第一楽章(マーラー)
9:「樅(もみ)の木」(シベリウス)
10:ピアノ組曲「巡礼年報」第1巻「スイス」4曲目「泉のほとりで」(リスト


これは聞いて感動ものの選曲です。保証します(^^♪

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この記事へのコメント
トラコミュ参加ありがとう。
わかるな。
きれいな景色で、好きな音楽。
うらやましい。
Posted by パチンコ博士 at 2007年06月14日 21:31
パチンコ博士 さん>もともとクラシックは大好きで、いつかトラバしたい・・なんて思っていたんですよ♪よかったです(^^
Posted by ユウ at 2007年06月14日 21:54
マラゴ-----マーラー5番?
ありがとうございます。でもグリーグって北欧のショパンなんて呼ばれて、不本意でしょうね。俺はショパンではなくてグリーグだ、って。まずはTSUTAYAで探してレンタルで聞いてみる事にします。(^^)/
Posted by fumi at 2007年06月14日 23:34
私もお勧めの10曲
探してみます。

私にその優雅さがわかるか疑問ですが・・・
わかってみたい。
Posted by Takapon at 2007年06月15日 14:25
キャンプで聞くクラシック
オススメありがとうございます♪

普段中々聞かないクラシック
大自然の中で聞くクラシックは格別なんでしょうねぇ~(^ー^* )
色々探してみます☆

そして借りて来たら、ipodに入れて持ち歩きたいと思います。
Posted by lilt at 2007年06月15日 14:47
世界的に名声高いマエストロ、鳴瀬さんです。

演奏の途中でオケが演奏を放棄しちゃうんですよ。それで帰国したんです。
Posted by fumi at 2007年06月15日 16:25
追加:
田舎の学校で修理したピアノを弾くうちに、忘我の境地に入ってしまって、その素晴らしい演奏をを目にした村人と先生が、こんな田舎に逃げてきた犯罪者にしては、すごすぎると驚くんです。

それで、たとえ犯罪者か女房に逃げられた(村ではだれも鳴瀬が世界的なマエストロだと知らない)傷心の男やもめだろうが、彼に演奏を指導してもらおう、ということになります。

ところが、ブラスバンドのあまりの程度の低さにマエストロはやる気をなくす。生徒を走らせたり、さんざんな指導。そんなとき、生徒の一人がマエストロが指揮するCDを聞き感動して涙を流す。

思いをぶつけて指導をお願いしたけど容赦ない指導に皆は演奏を放棄。このときマエストロの脳裏に海外の演奏会での光景がよみがえりました。

と、こんな内容のドラマで、このだめだめ田舎オーケストラが、世界的指揮者の指導で成長し、最後はコンクールで、馬鹿にして聞こうとしない聴衆の前で、ものすごい演奏をして、最後はブラボーの嵐。スイングガールズやフラガールズを超えるほどの感動のフィナーレでした。

観たいな~でもDVDないしな~
Posted by fumi at 2007年06月15日 16:40
「北欧の音楽」トラコミュ管理人のピースうさぎと申します。
トラックバックありがとうございます。
キャンプで聴くクラシックというのもなかなか乙なものでしょうね。
個人的にはシベリウスの樅の木がいい感じかなと思います。
Posted by ピースうさぎ at 2007年06月15日 21:11
★ fumi さん★
なんどもありがとうございます。成瀬さんでしたか!思い出しました!彼は追い出されたんではなかったんですか・・・はは。
”尾白の森”というキャンプ場そばの吊橋とか八ヶ岳に真直ぐ伸びる道は、ドラマに出てきた道でした。ほんとに懐かしいです。
Posted by ユウ at 2007年06月16日 00:39
★Takapon さん★
理屈なしに、感動してもらえるはずです。きっと・・・ぜったいに・・・(^^
Posted by ユウ at 2007年06月16日 00:40
★lilt さん★
ぜひぜひ!キャンプ場に向かう車の中で聞くのも、けっこういいものですよ♪
Posted by ユウ at 2007年06月16日 00:41
★ピースうさぎ さん★
個人的には、キャンプ場で音楽は聴いたこと無いんですが(^^;; でも、もしも聞いたら・・・という妄想のランキングでした。樅の木・・・北欧ですもんね♪
Posted by ユウ at 2007年06月16日 00:43
クラシックをキャンプで、とは
いいですなあ
小生が思うに、ドビュッシーの月の光が
ランキングしていないのは少々腑に落ちぬ(^◇^)v fufufu
Posted by 風 at 2007年06月19日 09:31
★風さん★
月の光・・・あの幻想的な旋律は・・・薄暮の野反湖!
Posted by ユウ at 2007年06月19日 21:54
写真は巨人
グスタフマーラーの交響曲1番!
Posted by 風 at 2007年06月20日 00:25
★風さん★
おおおおぉ・・・巨人の上半身に見える!交響曲第一番・・・巨人?!
Posted by ユウ at 2007年06月20日 21:01
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