2010年05月07日
エマージェンシーキット
キャンプはもちろん、ひとりで登山することも多いボクにとってクライミングギア以上に重要なのがエマージェンシーキット。救急道具。
いくら山岳保険に加入しようと、基本はセルフレスキュー。墜落し致命傷を負ったセカンド、あるいはトップなどそれぞれ状況に応じたレスキュー、そして自己脱出などは基本中の基本で念入りに練習するけれど、ケガは山歩きでも起こり得る。
以前、穂高の岩稜の山歩きで100メートル滑落し、奇跡的に致命傷を免れはしたが、身動きできず痛みに苦悶の表情で耐える50代の登山者に遭遇したことがある。その際にエマージェンシーキットを所持していたおかげでテーピングテープで骨折箇所を固定し、また出血する裂傷をホルム剤と減菌ガーゼそしてガムテープで止血することができた。
またあるときは、岩登りの最中にちょっとした弾みで自分の左手の中指と薬指の関節が外れ指二本が手の甲の方に曲がってしまったことがあった。そのままでは岩を登れないので意を決して岩場の途中で思いっきり指を引っ張りながらボキン!ボキン!と音を響かせて戻したことがあった。気絶するほどの痛みだった。そして、岩を登り切る頃には風船のように膨れ上がり、下山して整骨院に到着するまでの間、シップ薬とテーピングのお世話になった。
その他にも仲間や遭遇した登山者のケガ。頻繁ではないけれども、これまでにエマージェンシーキットはたびたび役に立ってきた。そして追加したり削除したりを繰り返しながら、自分にとってのベストなものができあがった。
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Posted by ユウ_zetterlund at 08:52│Comments(0)
│ClubNature通信
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